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コミュニケイション/アイ高野とロックン・ロール・フレンズ カーナビーツ・カップス・クリエーション
鎌田のキース・ムーンと呼ばれキャシー中島の餌食となった16歳、高野モッチン元成さんは55歳で逝去、なんとしても惜しまれます。極めて至近距離で彼の歌と演奏を聴いたことがありますが、パワフルこの上ない見事なものでした。〽おまえのーすぺーてえで一世を風靡した彼が、カーナビーツ解散、ソロ、ゴールデン・カップスでの活動の後に、1977年におそらくひっそりと発表したアルバムです。Cdにはなっていない模様。このあとにクリエーションに加入してもう一花咲かせるわけですが。本作は「カレンダー・ガール」「悲しき街角」「悲しき願い」「ストップ・ザ・ミュージック」などアメリカン・オールディーズを集めた企画アルバムなんでしょうが、果たして彼自身が意欲的に能動的にリリースの意志をもっていたものなのか否か。極めて疑わしいのです。何故なら、その歌声は三枝守ことマヌーさながらの、極めて事務的に熱量とパワーのない仕事をただこなしているだけといったものであり、77年と言う、たぶんGSの残党たちのほとんどがきわめて苦境にたたされていた時代の救済措置的な企画レコードの感がどうしても拭えないのです。ただし参加メンバーは高野氏の人徳を反映したような豪華な面子が集められたようです。柳田ヒロ、竹田和夫、柳ジョージ、トミー・スナイダー、スティーブ・フォックス、浅野孝巳、沖津ひさゆき、エディ潘、ジョン山崎、ミッキー吉野、林恵文ら。つまりカップス/ゴダイゴ人脈ということでしょう。しかしやっぱり、収録されている楽曲はどれもみな、ソツのない、当たり障りのない、フックのない、これといった特筆すべきものがみあたらない凡庸な出来に終始しています。残念。
オールディズ LP, Album ビクター揖斐是方
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1971年のオランダ製海賊盤・東京キッド・ブラザースの「八犬伝」ライブ。
東由多加といえば、寺山・唐に続く日本のアンダーグラウンド演劇界の鬼才。といいたいところですが、あにはからんやそうでもない現状があります。あまりにも寺山が天才過ぎた、しかも恐るべき求心力・人間力をもって時代の才能を惹きつけ、集め、成功した。スケールとバリューはそこまでではないものの、唐もテントの中で間違いなく異空間をつくりあげた。対して東。まだこのころは柴田恭平もいないし、音楽面では元テンプターズの二人や下田逸郎がサポートするも、たとえばJ.A.シーザーの音楽に比してもあまりに弱い。ただ、桟敷やテントほどの後世に記憶されるほどのパワーはないにしても、東も頑張り海外公演などにも積極的でした。このレコードは1971年の長期欧州公演時に録音されオランダでつくられたと思しきライブ・ブートレッグです。当時のメンバーの直筆サインも入っていますが、この点にバリューはないでしょう。帰国後、スター俳優もそこそこ育て、キングレコードなどからもアルバムはいくつもリリースされることになります。しかし個人的にはたとえ松崎由治や高久昇などテンプターズ組のその後の音楽が聴かれようと、そんなことより一日も早く東監督、秋田明大主演のまぼろしの「ピーターソンの鳥」ブルーレイ復刻をと熱望する次第です。
ミュージカル LP, Album プライベート盤揖斐是方
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イースト・ヴァイオニック・シンフォニア レコーディッド・ライヴ 限定リイシューエルピーと海賊盤二種
恥ずかしながら1976年のオリジナルALM盤ではありません。76年7月に小杉武久が主宰する音楽教場のメンバー10人によって録音された集団即興演奏の記録。他の二枚もインプロヴィゼーション1976と題されて各限定200枚で製作されたレコード。いずれも欧州製と思われますが定かではありません。内容はやはりタージ・マハール旅行団を想起してしまうのは否めませんが、個の音が全体のアンサンブルに埋没し匿名性を伴っているのは当然としても、互いの音を注意深く聴きながら気配を交感し、発音を巧みに制御している印象は受けます。そして、ひたすらタレ流しで冗長になりがちなこの手の音楽ですが、作品化するための編集、或る瞬間を選び切り取るセンスなどプロデュース側の手腕も大きな役割を担っているといえましょう。演奏している本人はその瞬間は愉しいが、聴かされる側は遣り切れない場合が多い(笑)ケースも珍しくなく、やはり個々のプレーヤーの「いかに音を出さずに演奏するか」といった妙なセンスが問われると思いますね。一方で、リスナーにとってはこうした音の連なりが心地よいか否かだけですべては事足りるし、そもそも難しいとか解らないなんていう音楽など存在せず、ひたすら己の感性に照らし合わせて「好きか・嫌いか・どうでもいいか」の簡単な断じ方だけでよろしいと思います。まあ、こういうライブを聴かされた場合ならば、一応の建前として儀礼的な拍手をパラパラと送るのは日本人たるもの必須のセンスですが。 さてこのレコード、欲をいいますと、先生の計らいで何某かを染み込ませた紙片でも同封しておいてくれればより一層などと、前時代的なセンスも露呈してしまいますが、今はそういうことを思いついてはいけません。
イムプロヴィゼイション LP, Album 海賊盤揖斐是方
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限定450枚・トゥルー・モノラル盤リイシュー エレクトリック・レコーディング・カンパニー・エディション (2023)
日本時間の1月28日あたりでしたが、プレオーダーが一瞬でソールドアウトとなった一枚です。モノラル盤のリイシュー、もううんざりです。開けて聴く気もしません。しかし己に課した無意味な義務感で怒りながら買うこの倒錯。我ながら呆れます。しかも尋常な価格ではない。このコレクターという病はいかんともしがたいのでしょうか。大笑いですが。 いろいろと調べるといかにこれが特別なプロセスを経て製作されたレコードなのかが縷々綴られています。モノラルカートリッジで高価なオーディオセットで再生すれば、正面ど真ん中にまだ23歳の小生意気な青年が生々しい存在感で歌っているのでしょう。しかしあいにくもう、高音質や存在感や臨場感で欣喜雀躍するような時期を私はとっくに過ぎ去りましたので、いかなるインパクトも受けないでしょう。聴く気もしないものを大枚はたいて買っている自分のあり方について出る溜息とでも申しましょうか笑。
アシッド・ロック THE DOORS LP, Album エレクトリックレコーディングカンパニー エレクトラ揖斐是方
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元オックス 野口ひでとの「ひでとからあなたに」 a.k.a.真木ひでと
1970年12月にリリースされたラスト・シングルのタイトルは、グループ・サウンズ・ブームが完全に終焉したことをペシミスティックに総括する「もうどうにもならない」でした、この人がリード・シンガーを務めていたオックスの。失神が失意にとってかわったわけですが。のたうち回って「テルミー」を啼唱していた野口は、何枚かのソロ・シンクルを出した後、72年にこのファースト・ソロを。ポール・アンカ、アダモ、モップスが歌った吉田拓郎、沢田研二らのカバーが収録されていますが、なかでも自ら作詞作曲を手掛けた「笑いを忘れたピエロ」が聴きものです。野口本人の弁によると、自分自身がナーバスになっていた時に作った、自分に対しての応援歌だそうです。オックスという過去を思えば、道化ができなくなってしまった自身を客体化しつつも苦悩している、聴きようによってはそこそこヘビーな楽曲といえるでしょう。先にシングルでだされた「他に何がある」は当時レノンの「マザー」のパクリに聴こえたわけですけれども、せめてこのアルバムでは8番まで歌詞のある7分を超えたといわれるバージョンで収録して欲しかったのですが。本作の後、あの「全日本歌謡選手権」で優勝、真木ひでととして再デビュー、オックス時代の栄光を再びといわんばかりのタイトル「夢よもう一度」というポール・アンカのパクリに聴こえた曲で復活することになります。なお、現在このアルバムは真木ひでとのボックスセット内に全曲収められてCD化されています。
歌謡曲 LP, Album フィリップス揖斐是方
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カンパニー1 デレク・ベイリー、エヴァン・パーカー、トリスタン・ホンジンガー 国内盤初回帯付LP
フリー・アンド・プログレッシヴ・ミュージックとして1978-9年にビクター音楽産業から発売された一枚です。このシリーズでは他にベイリーのソロ、スティーブ・レイシー、アンソニー・ブラクストン、ロスコー・ミッチェル なども出ていたようですが、販売実数はいったいどのくらいだったのでしょうか?豊かな時代でなければ実験的・前衛的な表現は、メジャーからはなかなか「発売・発表」の機会を与えられないものですが。ベイリーのギターにパーカーのサックス、ホンジンガーのチェロ、アルテナのベースという布陣で、あくまで個人的な印象に過ぎませんが、これが一般的なフリー・ジャズとは聴こえないのです。いや、厳密にいうと、フリー・ジャズとも呼べるのでしょうが、ちょっと印象が異なる。フリー・ミュージックというのでしょうか、いや、ミュージックと呼ばなくてもいいのかもしれない笑。楽器を発音しつづけあう駆け引きの記録。例によって、この種のレコードにつきものの、清水俊彦、間章両氏によるスクエアかつシリアスを極めた6ページに及ぶライナーノート、ベイリーの組織論と運動論云々と、いつも通りの観念論でレコードを側面から支えているのでした。面白い時代だったといえましょう。
イムプロヴィゼイション LP, Album ビクター揖斐是方
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ジム・ゴードン参加の『JOYRIDE/FRIEND SOUND』 1969年
あの、デレク・アンド・ザ・ドミノスのドラマーであり、長いおつとめで有名なジム・ゴードンがセッションに参加している奇盤です。他の参加メンバーはベーシストのクリス・エスリッジだったり、ポール・リヴィア・アンド・ザ・レイダースのメンバーだったりするのですが、パーマネント・バンドとしての唯一のアルバムではなく、企画もののセッション・アルバムといったところでしょう。しかし、ありがちな、フリーク・トーンやノイズの垂れ流し的なところはなく、かつ、レイドバック気味の単なるリラックスしたセッション・アルバムとも言えない内容で、各曲それぞれが非常にサイケデリックで一定のテンションを保った、なかなか聴かせるものがあるのです。時流に乗った、安易に製作された企画物サイケも横行していた当時、これは拾い物ではないでしょうか。サイケデリック・ロックの隠れた好盤として記憶されるべき一枚だと思います。
サイケデリックロック LP, Album RCA揖斐是方
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レイ・マンザレク 十回忌 恐怖のナイト・シティ
日本から来た「ヒロミ・ゴー」が1976年6月21日の月曜日、午後7時からロスアンジェルスのスコティッシュ・ライト・オーディトリアムでライヴを行った際、スペシャル・ゲスト扱いの前座として出演したのが「ピラミッド」というバンドでした。本日十回忌を迎えた、リーダーを務める鍵盤奏者の古代エジプト趣味から命名されたと思しいが、キャリアを振りだしに戻し、郷の前座から再出発という現実の悲哀は、米ショービジネスシーンの冷徹な厳しさを反映しています。しかしバンドは、イメージ上かつ商業戦略上でも有利となるであろう新しい名前に。マンザレクがこの数年前に在籍していたバンドのレパートリーにあった歌詞、City of Nightから「ナイト・シティ」、これはその77年に発表されたファースト・アルバムです。最初の邦題は「恐怖のナイト・シティ」でしたが、安易すぎたか、「果てしなき夜への挑戦状」へ。これも「エンド・オブ・ザ・ナイト」の「或る者は果てしなき夜から生まれる」という歌詞を連想します。間違いなくマンザレクは夢よもう一度とばかり、「L.A.ウーマン」に直結するコンセプトで勝負にでたわけですが、残念なことにあまりにメンバー間の仲が悪かった。これではどうにもなりません、リード・シンガーが脱退後、セカンドを西ドイツのみで出すがあえなく解散しました。このアルバムでの歌詞では「ヘロインが俺の友だちを殺した」などとセンセーショナルな話題作りを目論んだフシもあり、いわば「真相の暴露」まで歌いこんでいたのですが・・・内容はキーボードがメインのダークなアメリカン・ロックで、特にマンザレクのピアノが美しい「無常な空の青」は名曲です。尚、この日本盤が発売されたのは郷のライブに出演したちょうど一年後の同日でした。
ロック LP, Album 20世紀FOX キング揖斐是方
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KAK/KAK アメリカン・サイケデリック・ロックの名作 1969年
一曲目はカンの「コネクション」を思い出さずにいられない、あちらは何年でしたか、どちらが早いのでしょうか「アンリミテッド・エディション」に入っているムーニーの。二曲目のイントロはクレヨラの「ハリケーン・ファイター・プレーン」を想起させるし、B面一曲目の雰囲気はモビー・グレイプだし、こう書くとあたかもこのバンドはオリジナリティー、絶対性に欠けるような印象を持たれるかもしれません。しかし、本質はその対極にあり、サイケデリック・ロックとして極めて優れた内容と音楽性を持つ名盤だと思います。クイックシルバーメッセンジャーサービスのファンなら直ちに納得していただけるのではないか、どこまでも澄み切った青空の中を縦横に駆け巡りながら上昇し大気圏外にまで突き抜けていくような、透徹したギターの音色、このクリアネスこそカクの身上。これが唯一のアルバムで終わったことが残念な非常にユニークかつ貴重なバンドでした。空中に舞うタンバリンも印象的なアートワークも相俟って、サイケデリック・ロック史に今も鮮烈な存在感を示す一枚でしょう。カントリー調のA面と、キャッチーなリフ、弾きまくりのギターが圧倒的なB面がむしろ逆にするべきだったと確信する米プロモ・シングルもありました。
サイケデリックロック LP, Album エピック揖斐是方
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フライング・リザーズのデビッド・カニンガム。『グレイ・スケール』 演奏上のミスを録音した奇盤。
あの低予算録音『マネー』でお馴染みのフライング・リザーズの鬼才、デビッド・カニンガムが1977年にリリースしたソロ・アルバムです。オフィシャルCD化はされていないのでは。独自の音楽上の理論「エラー・システム」に則り、演奏者が演奏中にミスをした場合、その偶発的ミスに軸足を移して音楽を変化させていくという試みです。基本的にはミニマル・ミュージックといっていい手触りの音楽なのですが、やはりチャンス・ミュージックとして の実験性が面白い。ただし、基本となる楽曲そのものが遊び心あふれるミニマル的インストルメンタルなので、「ミス」の瞬間からわかりやすく音楽が変化していくというものでもなく、そのあたりは微妙です。ただし、全編を通してアンビエント・ミュージックとしての快適さは備わっています。#generalstrike #flyinglizards
実験音楽 LP, Album piano揖斐是方
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「ビートルマニア」 1970年代のトリビュート・ミュージカル
最終的には裁判沙汰になったのでしたか、記憶が曖昧なのですが、とにかくこれはビートルズ・ファンには有名かつ悪名高い(?そこはちょっとわからない)例のミュージカルのオリジナル・サントラです。1970年代後半の時点で世界はすでに、ビートルズのライブを心底求めていたと、疑似追体験でもいいから、なんとかまた見てみたいと、そういう欲求のあらわれでしょう。この日本盤がでたのは1978年。翌年かな、日本でも品川プリンスホテルではFM東京主催で上演されたようです、福田、星加、湯川先生らがのっかった形で。いまでは動画サイトで全世界のビートルイミテイターを見て楽しむことができますが、70年代はそうはいきません。結構インパクトのあるミュージカルだったんじゃないかと想像します。レーザーディスクなんかで映像もリリースされました。#beatles
ビートルズ LP, Album フィリップス揖斐是方
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レコードで占う。ルネ・ヴァン・ダールの星占い/愛の予感 スーパー・レコード・ゲーム
盤のエッジ、任意に針を降ろした部分により毎回違った占いの結果が得られるスーパー・レコード・ゲームです。70年代後半あたりの発売で、「競馬」のものも出ていました。林家三平の娘もたしか針を降ろした箇所によって別アレンジの別バージョンが聞こえてくるレコードを出したと記憶しています。このアルバムから流れてくるのは、ハープやピアノの、あるいは「太陽がいっぱい」的なBGMを背景にヴァン・ダールによるノストラダムス的な抽象的な詩による占いが、モノラルで二分間つづきます。聴き終えたあとに再び再生すると、今度は別の結果が。 33 1/3回転のレコードですが驚くほど速く針は進みます。片面で少なくとも10種類の異なる音源が確認できました。当然、特殊なカッティングより製作された盤でしょうが、CDではありえないアナログな面白さがあります。これならば、内周にある曲の宿命である音質の劣化はなく、10曲のモノラルのナンバーが音質上は同じ条件で収録することができます。わざわざそんな盤を創ったアーティストはいないか笑。
占い LP, Album CBSソニー揖斐是方
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OAR / Alexander SKIP Spence (1969)
オンタリオ州から両親とともにベイエリアへ移住したのが1959年。まずはクイックシルバー、次にジェファーソン、そしてモビー・グレープへと在籍歴があるミュージシャンです。サイケデリック、アシッド・ロックなどというわかったようなわかんないようなジャンルの中では鬼才と語られる人物で、名盤とされているこの米オリジナル盤もかなりのレア盤のようです。肝心の内容は、一曲を除いてそんなに際立ったものでもなく、平均的な当時のアメリカン・フォーク・ロックの趣きなんですが、聴いているうちにやはりどこか変だと、麻薬だか酒だか、酩酊と朦朧に任せて勢いで創ったなと笑、思えなくもない。1968年7月、モビー・グレイプのレコーディング・セッション中に彼はバンド・メンバーに斧をもって襲い掛かり、当然医療刑務所へ。同年12月、一人でさまざまな楽器を奏でた本作を録音という運びです。1969年のリリースですが、これは当時のCBSでのワースト売り上げを記録したそうです。たしかにシド・バレットとの類似性は指摘できる作風で、本人のドラッグ耽溺からくる狂気も共通項として挙げられるでしょう。1999年4月、肺がんにより没。皮肉なことにほぼ同時期、ロバート・プラント、トム・ウェイツらによる本作へのトリビュート盤がリリースされました。
ロック LP, Album CBS揖斐是方
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逆進行レコード ビージーズ 「リヴィング・アイズ」プロモーション用非売品
通算16枚目くらいの81年作品「リヴィング・アイズ」の、日本独自につくられたと思しきプロモーション盤です。「オデッサ」までのファンとしては、この時代の音楽につらいものがあるのは否めません。しかしレコード針を本来ならばラン・アウト部分、つまり盤の内側に置いて再生する逆進行レコードとなると、物好きとしては話が変わってきます。確かに、内側から一曲目、ラストの三曲目が終わると針は盤のエッジに。かろうじてふみとどまりますが、盤・ターンテーブルから脱落しそうな気がします。針は片減りがなく、マスターテープを逆転させてカッティングしてあるために、音の波形に歪が生じないなどと書いてありますが、そんなもんなんでしょうかね。#beegees
ポップス LP, Album RSO揖斐是方
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AWAY WITH WORDS / THE BEATLES 3LP BOX SET
1976年に出た三枚組ボックスセットの海賊盤です。「アウェイ・ウィズ・ワーズ」というのは1972年の夏に公開されたマルチメディア・ショウとのことですが、詳細を御存知の方がいらっしゃれば、ぜひご教示いただきたく思います。とにかく映画館での音をただマイクで隠し録りしただけだろうという劣悪な音質で、そもそもこの手のものに、まして70年代当時は音質など期待できるわけもなく、しかしそれにしても酷いと。もとよりビートルズのコレクションはしておらず、なぜこれを入手したかといわれますと、二枚目の写真にある「シーズ・ノット・ア・ガール」という曲を聴きたい一心でした笑。それが「ウォームガン」ということも、ネタはフェイクということも承知のうえで、どんなイカサマな編集をしているのかを確かめたかっただけなのでした。聴いてみて、もちろん「なんだこれ」と思わせる芸のない有様だったのはいうまでもありません。でもそれをイチイチに入手して確認しなければ気が済まなかった己のサガに苦笑するわけです。#beatles
ビートルズ LP, Album 安くはなかった揖斐是方