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驚愕のエチオピア演歌『エチオピーク10~テゼタ エチオピアン・ブルース・アンド・バラッズ』
https://www.youtube.com/watch?v=H1A5NTzSN08 こればかりは聴いていただかなければ困るということで、こうしました。大アフリカ大陸はエチオピアでド演歌が歌われていた驚き。実際に、一切の予備知識もないまま、不意にだしぬけにこれを聴いたときには笑い驚いたものです、なんなんだこれはという反応ですね。なんでも、テゼタというエチオピアのブルースに相当するような音楽ジャンルとのこと。歌詞もブルースや演歌同様の悲しみや苦しみ、郷愁、人間の悲哀を歌ったものだとか。日本国の演歌のルーツを逆算して考えれば、半島、大陸、インドあたりから中東へとたぐりよせられるところまでは、わりと簡単に想像もつくのですが、アフリカ大陸のエチオピアっていくらなんでも。そこで発生したこのテゼタが日本で花開いたとでも?いや、それはないやろ、ということで勝手に妄想したのは、64年東京五輪、走る哲人アベベが、日本で演歌のレコードを買って本国へ持ち帰ったなと。大笑。そうでもしなければこうなるはずはないと、睨みました。しかしライナーノートには、どうも朝鮮戦争に従軍したエチオピア兵士が日本にたちよって買って帰ったレコードから、かの国で広まっていったようだという説が。当たらずとも遠からず。エチオピアでは大ヒットを記録した伝説のシンガーとのことですが、いずれにせよ、この曲調、コード進行、主旋律、冒頭の科白、これを演歌といわずしてなんといえばいいのでしょうか。なんでも自国の文化に引き寄せて語り、ルーツはこちらだと自慢げに我田引水する昨今の世界的な風潮は大嫌いなのですけれども、どうも、こればかりは・・・・・・・
演歌・テゼタ CD ライス揖斐是方
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「天本英世の世界」 死神博士/ドクター・フー/ウルトラQ 反骨の名優が語る日本人論
得難い個性派だった名優、天本英世氏は一般的には「死神博士」役が有名なのかもしれませんが、当然他にも、そのキャリアと実力からたくさんの映画、テレビに出演していました。「キングコングの逆襲」でのドクター・フーやウルトラQ「あけてくれ!」での作家・友野健二などは痛烈な印象を残す役柄でした。まさに唯一無二の存在感。 そんな天本氏の、若き日の従軍経験から抱き始めた日本と日本人への激烈を極める批判・反駁が99トラックにわたって展開されるスポークン・ワード・アルバムが本作です。実体験から導きだされた日本人論は、俳優としての語り口の巧さも手伝って、圧倒的な訴求力。当然、世代的にも性根が座っており、戦後生まれの観念論だけに終始する反日思想などとは雲泥の差、体感に裏打ちされた彼の言葉の説得力。有無を言わせぬ迫力です。ただ憂国の国士かといえば、そうではなく(笑)ひたすら日本人の馬鹿さ加減をストレートにあげつらう、だからこそ痛快なのですが。また一方では、スペインへの熱い憧憬も語り、何曲かはアカペラでスペインの歌も披露しています。戦後日本人への幻滅、泥臭く人間臭いスペイン人への眼差し。今度こそ彼はスペインの地に産まれ全く新しい人生を歩んでいると思わずにはいられません。
スポークン・ワード CD カエルカフェ揖斐是方
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世界的カルトGS ザ・タイガースの12枚組CDボックス 1967-1971
GSの頂点にはザ・ビートルズが、続いてザ・ローリング・ストーンズが君臨しています。数人編成のロック・コンボという意味では、彼等もまた広義の「クルーブ・サウンズ」といってもいいでしょう。60年代、言うまでもなく日本のそれではこのタイガース、圧倒的な人気を誇っていました。沢田研二のスター性に、あまりに依存し過ぎていたと言えばそこは否定しがたいものがあるかもしれませんが、とにかく他を大きく引き離すスーパー・グループであったのは間違いありません。そこで、このコンプリート録音源集を聴いてみる。すると非常に歪なグループだったことがはっきりとわかるのです。ライブではとにかくストーンズのカバーが中心、おそらくこれは彼らの素の欲求だったのでしょう。走りまくるだけの衝動ガレージといっていい曲もあります。末期のライブなどはGFRやCCRなどまでカバーした熱演を聴かせてくれます。一方で、問題はスタジオ録音のシングルやアルバム群。とにかく徹頭徹尾、タイガースのブレーンである作曲家、すぎやまこういちのクラシック・コンプレックスに翻弄されたテイストの作品がほとんどといっていいでしょう。まさにその点が、海外での日本のGS評価で無視黙殺されつづけている原因に他なりません。ほぼ「バンド」の創ったレコードとは言い難いあさってぶりです。他のどんなGSと比較してもその点は否定できませんが、これは「ポリドール」というレーベルのレコード作りのセンスにも大きく左右されているように思います。もしもフィリップスだったら、もっとましな録音を残せたのでは。日本ではGSの頂点に君臨しながらも世界的には全く相手にされていないアサッテの存在。まさに世界規模での「カルトGS」といっていいでしょう。本当のカルトGSのレベルにある「愛するアニタ」のタイガース・バージョンと、ヘンドリクスの「紫のパクリ」としか言いようもない「割れた地球」の二曲しか拾い物はない、がしかし、だからこその日本国でのスーパーグループともいえるわけですが。
グループ・サウンド CD ポリドール揖斐是方
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麻雀。というよりマジューンかマージュンか、フレンチ・サイケデリアの傑作ファースト。
古くはアーバン・サックスのマネージャー、その前がラード・フリーのスタッフかなんか、そしてまだ大学生の頃には、パリのクラブで泥酔する晩年のモリスンを発見、面倒をみてやったことでお馴染みの友人、ギーユ・肉をくれっ・イェプリミアンとは、2000年ごろからか、このアルバムのCD化を巡っていろいろと情報を交換するも、しかしどこからもまったくリリースの気配なしと半ば諦めていたところに2022年、ソフルコンテニュー・レーベルからチェコ盤としてようやく登場しました。バンドのライセンス下に正式リイシューされたもののようです。スペシャル・サンクスのクレジットには彼の名前が筆頭に。さて71年といえば日本ではただひたすらポルナレフ旋風が吹き荒れる時勢、こうしたサイケ・プログレものは細々と国内盤が出ていたり出ていなかったり。演奏ではフルートやサックスをフィーチャーしたり、オリエンタリズムを感じさせる楽曲など、粗削りながらなかなかの意欲作として面白い作品に仕上がっています。バンドはこの後、1974年までに5枚ほどアルバムを発表しましたが、完成度が高まり洗練されていく以前の録音の方が往々にしてスリリングな愉しさがありますねロックでは。多くのバンドのアルバムにおいて。
サイケデリックロック CD ソフルコンティニュー揖斐是方
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グッド・モーニング・スターシャイン/ザ・ストロベリー・アラーム・クロック
1969年の四作目にしてラスト・アルバム。大幅なメンバー・チェンジ後の唯一作。SACといえばなんといっても「インセンス・アンド・ペパーミンツ」でいきなり初期から成功したサイケデリック・バンドと認識されています。が、セカンド、サードと厳しい内容の作を重ねました。とはいえそれはあくまで私見、個人の好みの問題であり、コーラスハーモニーポップの、いわゆるソフト・サイケの文脈ではそれなりの評価は下されているのかもしれません。しかし、それにしてものオーバー・プロデュース、あんたらはすぎやまこういち先生についぞ頭が上がらなかったザ・タイガースか、とつっこんでもこの際差支えはないでしょう。それくらい柔らかい作風でした。もっとも、SACもタイガース同様、ステージではワイルドなパフォーマンスを披露、ドアーズぱりのインタープレイや、「ソウル・キッチン」でステージを終えるといったこともしていたそうです。一転してこのアルバム、音に黒っぽさは伴ったものの、力強い男性的なボーカルが響きわたりこれがあのストロベリーズかと驚かされます。ラストにして、強烈な個性こそないもののアメリカン・ロック然とした骨のある音を獲得したとでもいいますか。同じメンバー・チェンジ後のラスト・アルバム「ロックンロールがなつかしい」で終わったプルーンズ(完全に別のバンドが プルーンズを名乗っていた笑)よりははるかにましな幕引きでした。
サイケデリックロック CD UNI揖斐是方
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ポール・マッカートニー 2013年11月18日 東京ドーム
それまで何十年も金科玉条の如く信奉しつづけていた対象が一夜にして覆された経験はおありでしょうか。私の個人的な音楽体験でいいますと、まさにこの日の夜、日本ではいまや誰も顧みなくなってしまった古いアメリカのバンドの音楽が、この人の一曲目、しかも何十年もの間聴いて来きたはずの一曲目「エイト・デイズ・ア・ウィーク」で雲散霧消してしまいました。1945年8月15日の日本人の衝撃に等しい。笑。勝手に魂が幽体離脱して大気圏を突き抜けていってしまった、そんな信じがたい高揚感に包まれ、「なんなんだこの人は」の連続。さんざん聴き続けてきて、今さらいちいち感動なんかできるかと思っている曲の連続に、なんの理由もなくいちいち落涙している自分に気づくわけです。右隣のお父さんなんかもう席に座り込んで泣き崩れているし。何十年、私は回り道をしてきたのだろう、ああそうか、結局、ビートルズが結論だったんだと確信しました。五万人余の人びとが、ポールを聴きに行ったんじゃない。ポールが、五万人余の人生の報告を受けに来たのだと思ったものです。ひとりひとりが、己の半生を、もちろんこの人の音楽を人生のBGMとして生きてきたその生きざまを、ポールに知らせに集まった夜でした。私はそんな風に思いました。
ビートルズ CD エクスプレスヴァレイ揖斐是方
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Los Buges 8 canciones quinquis
これはどうなんでしょうか。ジャケット写真はパロディの意図があるのかもしれません。大々的にオーケストラやストリングスを導入し、我々も自分たちのサージェントペパーを創り上げたのだと一瞬自賛したものの、今や最も評価の低い69年の四作目の。そんなことはないかな笑。スペインのネオ・ハード・ガレージ・バンドの8曲入りCDです。1993-96までに録音された8曲、短くてよろしい。ハードかつワイルドで、いかにも90年代のイキのいい若者がクラシック・ロックにほれ込んで創り上げた音。とくに痛烈なインパクトを残すわけでもないのですが、やはりブルー・チアーの「カム・アンド・ゲット・イット」をカバーしているとなれば、当然視野にははいってきます。他にもザ・フーのメドレーなんていう趣向もこらしている。この手のバンドはどこの国のであろうとわずかな期間で忘れ去られてしまいがちてすが、流行音楽としてのロックの本来とは、そういうものなのかもしれません。あまりにも時空を超越した偉大なのが大勢いますから忘れがちになりますけど。
,ネオ・ガレージ CD subterfuge揖斐是方
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Far East! Far Out! / Various Artists 日本・香港・シンガポールのGS 六枚組ボックス・セット
これはジーエス・ファン必携・必聴の労作。六枚組のボックス・セットで150曲以上を収録、コンセプトは1964年から1971年までの香港、シンガポール、そして日本のワイルド・ガレージ・パンク、エキゾチック・ビート、サイケデリアの集成。ジャケットは寺内タケシとバニーズ、「悪魔のベビー」シングルの転用です。 英国製作と思われ、外人向けに広く極東の60年代ロックを紹介する意図で編まれたものでしょう。一枚、一枚が当時のシングルやLPそのままのデザインで縮小された紙ジャッケットに入っており、そのうちの二つが、クーガーズのテクテク天国とジャックスのタクト・オリジナルの方のマリアンヌなんだから、泣かせます。箱の裏にはオックスの写真とともに、「君の耳目をオープンにするまでは、「なんだこの変なのは!」と思うでしょう」みたいなことが書かれており、そんなの、当の日本人でもいまだに思ってますからね。笑。ただ、数多のジーエス・コンピレイションを聴いて来たのですが、これだけどうしてこんなに面白いのかと。トータルな面白さ、楽しさは群を抜いています。テディーロビンとプレイボーイズだとか、ストレイドッグスだとか、日本以外でもそこそこ有名で人気のあるバンドも収録されているのですが、とにかくジーエスが始まると、その熱量とエネルギーが違います、圧倒的に。流石ガラパゴス民族のアサッテの思い込みパワーは違う、ロックもくそもない笑。選曲のセンスが一風変わっており、その点が大いにユニークで楽しめます。例えば、PYGははいっていないがヘルプフル・ソウルが入っていたり、オックスはボックスの裏に写真があるも収録されていない、そのかわりガリバーズやスウィング・ウェストが入ってたり、ジャックスが3曲も入っていたり、ダイナマイツはないがモップスが何曲か、テンプターズははいっていてもタイガースが入っていない。(この点は重要でしょう) この歪さがとてもいいですね。著作権の関係で収録できなかったバンドが、などという言い訳など聞く耳は持たん、所詮100%無許可のブートレッグに違いないのだから。だからこそ、セレクトの妙味が出てくるわけです。最後のディスクの最後の一曲が、CD化すら進まぬシンガポールの名バンド、オクトーバー・チェリーズ、しかもゲット・バックのパクリ曲というのも愉し。#GS #garage #psychedelic
歌謡曲 ガレージ CD rubble揖斐是方
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マスクド・マローダーズ 仮面の略奪者たち ディラン・ジャガー・ビートルズ イカサマ・スーパー・セッション
昔はよく「スーパー・グループ」なる夢の顔合わせによるスーパー・セッションのアルバムが発売されては話題になったものです。半世紀かそれ以上前の話ですが。1970年の春に日本でも発売された本盤もその流行におおいに便乗した企画でした。プロデューサーにアル・クーパー、リンゴ・スター以外の三人のビートルズにボブ・ディランやミックジャガーが参加しているという触れ込みの「今世紀最大の話題盤」だったようです。笑。聴いてみると涙ぐましいモノマネ大会が炸裂しているのですが、やはり古き佳き時代の奇盤として好事家だけが思い出す類のものでしょう。一曲目の「アイ・キャント・ゲット・ノー・ヌーキー」なんて、ジャガーの芸風といい、常になり続けるマラカスといい、パロディー・ナンバーとしては秀逸。これはリプリーズからの発売でしたが、キャピトルなどもこういう怪しげなアルバムをそこそこ出していたりして、インターネットなき時代の、商魂たくましいなんでもありの世界は面白いものです。このハンドの正体はクリーンラインズ・アンド・ゴッドラインズ・スキッフル・バンドというアメリカのバンドで、現在では個々のミュージシャン名まであきらかになっています。
ロック CD woonded bird揖斐是方
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CCR,クリムゾンを歌う。ザ・ピーナッツ・オン・ステージ
1972年、民音でのステージを収録したライブ盤です。オリジナル・エルピーとはジャケット写真が違いますが。オールデイズやオリジナルのヒット曲は当然としても、問題は当時の洋楽ヒットのカバー。キャロル・キング「心の炎も消え」とかCCRあたりはまあ、良しとしましょう。しかし、リンゴ・スターの「ひっこめポール」もとい「バック・オフ・ブーガルー」やユーライア・ヒープの「対自核」というのは驚かされます。ピーナッツでか?!といったところです。そしてやっぱりトドメは「エピタフ」でしょう。あの当時、ステージでキング・クリムゾンを歌っておりましたかピーナッツ。まあ、例によって全曲が宮川泰の遊び放題・やり放題のアレンジ仕事ですから、ピーナッツは先生にいわれるままレッスンを重ねたのでしょうか。後年の坂本冬美が「ムーン・チャイルド」をパクったように(そういうわけでもないですか笑) 初期クリムゾンのマイナー叙情は日本人に親和性あり。ショーの司会は岸部シローでした。#ringostarr #CCR #kingcrimson
歌謡曲 CD キング揖斐是方
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ルーフ・トップ・ライブの先駆者 ジェファーソン・エアプレーンの仏コンパクト盤リイシューCD
ジャン・リュック・ゴタールが撮影を手掛けたともいわれる68年11月のニューヨークでの彼らの屋上ライブは、アップル・ビルに先駆ける事二か月であったにもかかわらず、今や誰も顧みません。さらに言えば、このバンドそのものも、そういった映像も。だからどうしたというわけでもないのですけれど、とにかくすっかり忘れ去られて久しい感強し。一抹の寂しさが漂います。スリックが書いた必殺の二曲があれば、正直なところ十分だと個人的には思いましてこの4曲入りを。仏ビクターのコンパクト盤を仏マジックがストレート・リイシューしたCDです。#psychedelicrock
サイケデリックロック CD magic揖斐是方
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バーニー・クラウス+ジョージ・ハリスン 『電子音楽の世界』
ハリスン二作目のソロと位置付けられている奇盤です。しかしこういう種類の音楽に一貫して批判的だったハリスンが、では一体どういう意図でこれを発表したのかについて妄想を巡らせるのですが。タイトルが単に『エレクトロニック・サウンド』で、フロント・ジャケットに描かれた人物は当時のモーグ・シンセサイザーの第一人者であり、このアルバムの立役者でもあるバーニー・クラウス、プロデューサーとして目立たなくジョージ・ハリスンと書かれている点から考えると、これは自らの強いコンセプトを立てた上でのソロ・アルバムとしてリリースするつもりではなく、あくまでザップルという実験の場である新設レーベルだからこそ可能な、モーグという新しい楽器のデモンストレーション・サンプルレコードとして形にしたのではないかと。だからこそB面はバーニー・クラウスの演奏だし(本人の抗議でクレジットは消されていますが)。やはりこれは、ブライアン・ジョーンズによる『ジュウジュウカ』に近い意図のアルバムで、いわば音楽(楽器)の紹介者として自らの名を冠しただけという気がするのです。 クラウスの、なぜ自分の演奏をハリスン名義で出すのだという怒りの抗議に対し、「だって僕はビートルなんだぜ!」と言い放った、そのノートリアスなロックンローラーぶりが良い。若いぞハリスン。しかし最終的には、まるでエクスキューズのようにフロントカバーにはクラウス一人の絵を描いているというのも、人柄を忍ばせます笑。 早くも没後二十年、レストインピース。#zapple #georgeharrison #beatles
電子音楽 CD ザップル 定価揖斐是方
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SEX PISTOLS 3CD BOX SET
初期のデモやスタジオ録音、ライブでのレアリティーズなどをまとめた三枚組ボックス・セットです。2002年のEU盤。ブックレットには写真や資料多数。内容については、いつもお馴染みのピストル節がこれでもかと流れてきます、当然ですが。ただ、このユニオンジャックのデザイン、イギリスに未来なんかあるかと言い、女王陛下をああいうふうに歌うパンク・バンドが、こうしたデザインのボックス。よく見ると、フロントにはBEST OF BRITISHと書かれています。アメリカのMC5あたりも同様で、反体制の権化のような悪辣なイメージのバンドも何故か堂々と星条旗を掲げるわけですな。この、国家反逆罪バンド笑たちもまた、自国旗をアイコンのように纏うならわし、ここが日本と決定的に異なるセンスですね。彼等もまた、誇り高い英国人にほかならないと思い至る次第です。それが彼等一流のひねくれた皮肉の表現だとしても。 #sexpistols
パンク・ロック CD ヴァージン揖斐是方
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ソウルの追求/ザ・ヘルプフル・ソウル ルパン三世主題歌を歌ったチャーリーコーセイ在籍
横浜のパワー・ハウスと双璧をなす、神戸のブルース・ロック・バンド、ヘルブフル・ソウルのファースト・アルバムです。1969年発表。クリームやヘンドリックスのカバーの他、オリジナルナンバーも。長尺のファズ・サイケデリック・ジャムに、この時代のこの手のバンドの面白さと限界は感じますが、総じて非常に頑張っているのではないでしょうか。このあと手塚のアニメ「千夜一夜物語」の音楽などを担当するも、あっさり解散。ギター・ヴォーカルのジュニオ・ナカハラはあのトゥーマッチを結成するわけです。オリジナル・アナログはとんでもないレア盤として有名です。なお、このバンドのベーシスト、チャーリーコーセイさんは、後にルパン三世主題歌を歌った事で有名です。#jimihendrix #cream #psychedelic blues
サイケデリックロック CD ビクター ブルース・インターアクションズ揖斐是方
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ハリスン、ジャガー、クラプトン、ジョプリン、リード、ザッパ、レノンらのインタビュー・ボックス・セット
ヴィレッジ・ヴォイスのロック・ジャーナリスト、ハワード・スミスによるインタビューをCD化したボックス・セットです。2013年に限定500部でリリースされました。バッジやインタビュー当時のノートのレプリカ、数葉の写真、カセットなども同梱されておりますが、面白いのは小野洋子のTシャツをスミスが穿いている一枚。ここにこれをわざわざ入れた意図が、なんとも微妙です。収録されたミュージシャンの名前は写真の通りなのですが、とにかく時代がベストであり、従ってメンツが凄すぎます。#mickjagger #georgeharisson #loureed #frankzappa #joecocker #janisjoplin #ericclapton #johnlennon #yokoono
インタビュー CD 私家盤揖斐是方