シトロエン 2CV (マジョレット)

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1948~1999年に長きにわたって生産された、フランスを代表する小型自動車。
因みに2CVとは、フランス語の2馬力から来ている。

1930年代、まだ前世紀的な移動手段しか用いていなかった農村部の住民を見たシトロエン副社長 ブーランジェが、農民の近代化への寄与を目標に開発を指示。
安価かつ簡素であることに加え、定員以上の荷重に耐え、悪路を走行しても卵が割れない程度の乗り心地を要求するなど、ハードな注文が開発陣に出されたが、その全てをクリア。
第二次大戦の混乱を経て、1948年に発表された。

空冷水平対向2気筒エンジンを前置きした前輪駆動で、4段式変速機を搭載。
当初は外観を「乳母車・みにくいアヒルの子」と呼ばれ揶揄されたが、その実用性から人気が高まり、42年間で約387万台が生産されるほどのロングセラーを記録した。

映画「ルパン三世 カリオストロの城」で、王女クラリスが運転していた車としても有名であり、監督の宮崎駿も、2CVを所有している。
余談だが、彼の設立した個人事務所 株式会社二馬力の由来もこの車である。

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