INTERTop for DoCoMo model20

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PowerBook G4と比べると小ささがよく分かります。富士通のINTERTop model 20のドコモ版。「ドコモ」冠の特典は、携帯と繋ぐモバイルカード(および10円メール用ソフト)が付いているだけでした。

INTERTopは1997年頃に発売されたジャストA5サイズのモバイル端末。評価の高かった「オアシスポケット」の後継機といった機種です。

当時はかなり力を入れて宣伝していて、私もゴジラ松井のCMを覚えています。「NEXT」風のカラフルなINTERTopのロゴとアルミの筐体(液晶カバー)が秀逸のデザインだと思っていました。画面がクルリと回転してペン入力専用パソコン状態になるけど、まずその形態では使いません。

 発売当時、ZAURUSやPalmの購入を検討してた私としては気になるマシンでした。ただ、携帯性の上でPIMとして使うのはどうかと思ったので選びません。もちろん、価格の面でもちょっと高かった。

model 20はRAM(内蔵CFメモリー)を8MBにした強化モデルです。
富士通の思惑通りに売れなかった理由としては画面がDSTNだったからかも知れません。とにかくモバイルの本質である野外での視認性は皆無です。おまけにテカテカのタッチパネルが始末に負えません。DOS専用機にしていた方は、これを外している事も多かった様です。

加えてA5サイズに納める為にキーボードが小さ過ぎ、ブラインドタッチはかなり難しいです。指を開かずきっちりと閉じて打つのがコツですが、長時間のタイピングには、なかりしんどい・・まぁ、馴れればいいのかな?

当時はまだTFTは高かったし、反射型もなかったですよね。カラー液晶はこの機種の特徴ですが、ELバックライト付のモノクロ液晶で価格も抑えていればもう少し普及したかも。

とはいえ、「小さなDOSマシン」としては使うとそう悪くはありませんでした。PCカードスロットがあるし、インターネットやパソ通でデータ転送も出来、画面もVGAで256色出ますから、とりあえずは合格点だったかな?

使い始めて分かったのですが、Mobile Gear(モバギ)と比べるとフリーウェアの環境があまり無く、その辺りはきついかった。モバギにはDOS上で内蔵の日本語FEPが使える様にするものや電池の残り容量が分かる様にするものがあったのですが、こちらには余り無いようで、INTERTopシェルの上でないと日本語環境やマシンの機能を上手く使いこなすが無理でした。

ただ、シェル自体はモバギよりも優れているように感じますので、思ったほどストレスは感じませんでした。ファイラーやエディタ等を使ってデータを加工するとかなり使えました。あとはメーラーがメールのサイズで取り込みするかどうかを判別できれば良かったのですが・・

まぁ、今は昔の話ですね。

実は一番欲しかった理由は、川崎和男氏がデザインに関わっていたマシンだからです。キーボードが筐体奥になっていないのはバッテリーの大きさ等、当時の技術的な問題だと思いますが、持ちやすい形といい、洒落たデザインといいホントいいマシンだと思います。結構お気に入りでした。
ちなみに隣に写しているアナログ・クロックは川崎氏デザインの「TINIO」です。

#インタートップ #富士通 #PDA #InterTop

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