ヨネザワ アステカイザー ミニサイズ 当時物

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1976年(昭和51年)10月から翌1977年(昭和52)年3月にかけてNET(現:テレビ朝日)系で放映された『プロレスの星 アステカイザー』は、ダイナミックプロの永井豪・石川賢が原作を手掛け、新日本プロレスの協力の下に、円谷プロが制作した異色の特撮ヒーロー番組です。
当時は、「第二次怪獣&変身ヒーローブーム」を牽引してきたウルトラシリーズと仮面ライダーシリーズが前年(昭和50年)に終了し、そして子供たちの人気がロボットアニメに移行するなど、特撮ヒーロー物の世界は東映の『秘密戦隊ゴレンジャー』を除いて低迷した状態にありましたが、そんな中で円谷プロが『恐竜探検隊ボーンフリー』と共に実写とアニメを融合した、新たな映像表現に挑んだ作品でしたね。しかし、その試みは成功したとは言い難く、途中まで通常の特撮ヒーロードラマが進行し、クライマックスのアステカイザーと敵のサイボーグ格闘士のバトルシーンになると突然、画面がアニメーションに切り替るという、あまりにも斬新なスタイルは、どちらかというと迷作・珍作として語り草となっています(笑)
番組的には不完全燃焼に終わった『アステカイザー』ですが、劇中にアントニオ猪木本人が登場(第1話)したり、当時若手レスラーだったジョージ高野や佐山聡が出演していたりと、むしろプロレスファン的には往時の新日本プロレスの様子を知ることが出来るという点で貴重な映像資料だったりします。

ヨネザワから発売された、ミニサイズのアステカイザー。
ヨネザワからはスタンダード、ミドル、ミニの3種類のソフビ人形が発売されましたが、数が少ないスタンダード、ミドルに比べ、ミニは今でも入手し易いです。しかも、特徴的なアステカイザーの耳(?)が忠実に再現された上位サイズに比べ、ミニサイズではその辺りが省略されてしまったのが残念なところでもあります。しかし、80年代初めに発売されたポピー・スーパープロレスラーシリーズのアントニオ猪木のソフビと並べると、特撮とプロレスが大好きだった私的にはグッとくるものがありますのでこれはこれで気に入っています。
それにしても今、この『アステカイザー』を振り返って思うのは、当時、異種格闘技路線を邁進し、プロレスラーとして人気・実力共に絶頂期のアントニオ猪木(番組が始まった昭和51年といえばルスカやアリと闘った年!)がもっと積極的にドラマに関わっていたらどうだったんだろう?と思いますね。猪木とアステカイザーのタッグがサイボーグ格闘士を迎え撃つとか、そんなシーンが観たかったものであります。

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