雪の女王 / ジョーン・D・ヴィンジ著 岡部 宏之訳

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1980年刊行(ハヤカワは1987年初版)
原題 : The Snow Queen
アンデルセンがベースになってるので、「アナ雪」とは親戚ですね^^; 。

燃える雪片さながらに輝く星々にとりまかれたティアマット星に、いま〈変化〉が訪れようとしていた。〈双子〉と呼ばれる太陽がブラックホールである〈黒い門〉に近づくとき、もう一つの太陽〈夏の星〉は輝きを増し、〈夏〉の到来を告げる。それはまた、科学技術の花開いた〈冬〉の終りでもあった。〈夏〉の到来とともに、〈主導世界〉との唯一の連絡路である〈黒い門〉は使用不能となり、ティアマットは通商停止の世界、宇宙の孤島となるのだ。150年にわたる〈冬の女王〉の治世は終り、〈変化〉を象徴する〈祭り〉とともに、100年の〈夏の女王〉の治世が始まる。だが数千年にわたって繰り返されてきたこの〈変化〉にただ一人反逆を試みようとするものがあった。アリエンロード―〈雪の女王〉。“生命の水”によって永遠の若さを保ち150年にわたってティアマットを支配してきた彼女は、その座を簡単に〈夏〉の人々に譲り渡す気はなかったのだ。彼女の張りめぐらした恐るべき陰謀の糸に捕えられた〈夏〉の少年スパークスを取りもどすべく、〈夏〉の少女ムーンは〈雪の女王〉の支配する首都カーバンクルめざし、旅立ったのだが……。
米SF界の〈新星〉ジョーン・ヴィンジがアンデルセンの同名の作品をもとに描き上げ、見事ヒューゴー賞最優秀長編賞に輝いた傑作SFファンタジイ!

1981年にヒューゴー賞とローカス賞を受賞しています。ジョーンさんは「ジェダイの復讐 ストーリーブック」の著者です。女性の作家さんは、ファンタジー要素の入れ方が上手い方が多いですね。二つの太陽を使った世界観は秀逸。木嶋俊氏のカバー絵も素晴らしい。

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