ベンチャーズ 国内盤ディスコグラフィ 17cmLP編
初版 2023/10/20 04:51
17cmLP(コンパクト盤)の魅力は、「コスパの良さ」にあった。¥500で4曲聴けるというのは、シングルやLPよりも効率が良かったため、選曲さえ良ければ欲しくなったものだ。
しかし、自分にとってB,Cランクのアーティストはそれで良いとしても、大本命の場合は事情が変わって来る。「出来れば全曲、それが無理としてもなるべく多くの作品を揃えたい」と考えると、どうしてもLPは避けて通れなくなる。或いはシングルのB面曲も無視できない。そうこうしているうちに、入門篇として楽しんで来たコンパクト盤も、結果的には重複コレクションの塊に近付いてしまう。コスパの良さが長所と言っても、音質面から見ると、LPの最も音の悪い部分を切り出しているわけだから、そういった不満も出て来る。
そんなわけで、私の場合は高いLPはなるべく中古を探し、新曲は新品のシングルを買うというスタイルを基本としていた。1960年代〜1970年代初頭だと、ビートルズのLPはそれほど中古に出て来なかったが、ベンチャーズは買い易かった。エレキ・ブーム以降のファンにとっては、中古盤屋に並ぶ LBY,SLBYナンバーの旧譜は、新鮮な驚きだった。
やがてLPのシェアがどんどん上がって行くにつれ、コンパクト盤は徐々に縮小して行くことになる。
とは言っても、中にはコンパクト盤でしか発売されていないタイトルなどもあり、その辺りは注意深く探って行ってみたい。