思い出の車たち(8)
NISSAN CHERRY COUPE X1 https://muuseo.com/akio_kitano/items/387 北野晶夫 NISSAN CHERRY 1200 https://muuseo.com/akio_kitano/items/386 北野晶夫 浩美さんのチェリーFⅡ。今は珍しいけど当時は普通にあった「2ドアセダン」。さすがにミニカーは見つからなかった。 井上君の家が横須賀の先の衣笠というところにあって、自分の Honda Life で行こうと思って、お世話になっていた橋本モータースさんに相談したら「帰りは電車になる覚悟でいくんだね(笑)」などといわれてしまって、仕方なく浩美さんのチェリーFⅡで行くことにした。 確か1000kmも走っていない新車だったが、これほど運転しにくい車は、未だかつて運転したことはない。排ガス対策されたエンジンは最悪で、低速トルクが弱く、回すとうるさい。クラッチの繋がりがとても高い位置にあり、なおかつシフトレバーの手ごたえがグニャグニャでどこのギアに入っているのかさえわからない。さらに走りだしたばかりだとシフトが恐ろしく堅く重い。ハンドルもやたら重いうえに全く不正確で遊びが多い。ブレーキは トヨタ車のようなカックンブレーキ。浩美さんはこんな車をよく免許取り立てで運転できると思った。案の定、井上くん家の近くの駐車スペースで右リア下部を凹ましてしまった。(衣笠というところは狭いうえにものすごい坂道が多くとても大変なところだった。)唯一のいいところは当時は贅沢だったクーラー(エアコンじゃないよ!)がついていたこと。 その後、このチェリーFⅡで伊豆・箱根・清里などいろんなところへ行ったが最後まで慣れることはなかった。やはりまだFWDは当時、技術的に未成熟だったのかもしれない。自分のHonda Life でもフルブレーキをかけながらハンドルを切っても真っ直ぐ行ってしまったり、ブレーキが片利きしてスピンしたりいろいろやらかしていた。確かに運転も下手だったし、かなり無茶をしていたのはあるけれどFWDはもう嫌だな~と思いだしていた。