200両目記念㊗️ KIRIN #6 ( Liliput共立工芸 / HO )

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HOビール貨車の登録200両目はこちらです。(2021年5月現在)
そして、これは我がコレクションの中でも一番の珍品だと思われます。

大変珍しい日本のキリンビールのビール貨車で、武蔵小杉の名物鉄道模型ショップ「共立工芸」さんが別注したものと思われますが(※詳細は下記)、本当はそれをインタビューしにお店を訪問したかったのですがこの緊急事態宣言(2021.5月現在)により、しばらく訪問は遠慮しておくことにしました。
早くお店で本品の経緯や製造数など詳細について聞いてみたいものです。

側面いっぱいにキリンのロゴと、ラガービールの瓶ビールが描かれており、珍しいことに日本語でも小さく「ビール輸送車 麒麟麦酒株式会社 所有」と、まるで日本の私有貨車のような表記が記されています。

屋根上にも小さくキリンビールの文字と、側面の左上に「共立工芸」と同店特有のロゴが白抜き文字で書かれています。

2両セット。No.229-09

なお、天賞堂さんの企画で1985年にロコ社でキリンビール貨車(一番搾りとラガーの2種)が出ていたんですが、あちらはロゴやビールの印刷が歪んでいたりしてちょっと…なのですが(※本品の前に既掲載済)…、こちらの共立工芸さんの方はラガー・ビールの瓶の印刷も素晴らしく全体的にしまった感じで、見ていると飲みたくなりますねw 
屋根のマルーンは、ビール瓶の色とかラベルの色合いと合わせたものでしょうか?
よいデザインだと思います。

『ヨーロッパ汽車旅行』(1985年/朝日新聞社)のP98のコラムに『…1985年の話題は、何といっても「キリンビール貨車」。何と日本のビールが、オーストリアはリリプット社から、HOゲージに…』と、そして『Rail Magazine 1984/09月号』(㈱企画社ネコ)のP84-87の記事「麦酒貨車蒐集」(小西正弘氏著=この方が共立工芸の店主さんです)に『…麦酒貨車同好会(日本)は今年、麒麟麦酒の麦酒貨車模型をリリプット社に市販車として作ってもらった。'84年版リリプットの型録に出ている。…』という記事が出ていますが、それがこの貨車のことだと思われます。

2021年になって初めて実物に出会った幻のビール貨車…、見つけた時はビックリしましたね。こんなのが有ったのか!と…令和の時代に興奮してるのは多分ワタシだけでしょう(笑)
製造数にもよりますが、世界で現存している数もそれほど多くないでしょう。

 * * * * *

2024.10.12 ついに共立工芸さんを初訪問!
いろいろ謎が解けました(笑)
こちらをご参照👇
https://muuseo.com/T.S_beer_wagons/items/705

KIRIN #7 ( Liliput / HO )
元はと言えば…、武蔵小杉の老舗鉄道模型ショップ、共立工芸さんが1984年にオーストリア🇦🇹のリリプット社とのコラボで商品化した「キリンビール貨車」、今や幻の超珍品です👆 これ↓ https://muuseo.com/T.S_beer_wagons/items/382?fb=open 車体に「共立工芸」の白抜き文字が、いわゆる「共立フォント」でさりげなく描かれているのですが…、、、しかし、この個体…なにかおかしいですね🤔? そうです。その共立工芸のマークがないんです。(※2枚目と4枚目の写真をご参照👆) そこで、共立工芸さんに直にアタック。聞いてみました。 ①もともと、リリプット社にオーダーして作ったものには共立工芸のロゴが描かれている。 ②じつはこの貨車、本家本元のキリンビールには許可を取らずに商品化(笑)1980年代、まだそのへんは緩い時代でしたからね。 ③そしたら、あとで見つかってキリンビールに怒られた(笑)で、そのあとで発売をやめた。 ※共立工芸さんで把握されているのはここまでのようで、、、 ↓↓↓ 共立のロゴのない個体は、そのあともリリプット社が勝手に発売したものではないか?…とw なるほど🤭笑 これはこれで珍品ですねww こちらの個体は、tomo-s館長と「ロゴ入り/ロゴなし」をトレードして入手。 ありがとうございました🎶
https://muuseo.com/T.S_beer_wagons/items/705

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