禁断の1/72フィギュアの世界(その3)塗装編①…の巻
初版 2020/06/13 17:39
改訂 2023/08/05 11:29
前回までのシルバー仕上げ(自称“メタルフィギュア風仕上げ”)で満足していればいいものの、ついついサーベルをいじってみたりしてしまったので…、、、
よしておけばいいのに「塗装もしなきゃな…」という気になってしまいました。
このWW1英騎兵は「第2竜騎兵(王立スコッツ・グレイ)連隊」にしようと思います。このサイズではインシグニア等では表現できないので、スコッツグレイといえば「葦毛の馬」(いわゆる白馬)、お馬さんを白馬にしておけばスコッツグレイなのですw
まずは馬から。
ファレホのホワイトとデッキタンを適当にブレンドしながら基本塗装します。
このあと、馬によってブラウンを混ぜたり、黒を混ぜたりした基本色で足先やたてがみなどを塗っていきます。白馬と言っても全身真っ白ではないのが多いようです。そういうのを、白馬と呼ばずに葦毛(あしげ)って言うのでしょうかね?(すいません、騎兵、騎兵という割に、あまり馬には詳しくないもので、、、)
そして、レザーブラウン(塗料はすべてファレホ)で鞍や装具のベルト関係を。
かなり死にましたw なにせ馬が2.5㎝~3㎝サイズですから、お馬さんの顔まわりの革ベルトなど地獄級の細かさです。もう小さいのが見えにくくなってきた歳なので、面相筆とルーペグラスが大活躍です。。。
鞍の前後の丸めた毛布?は、本当はユニフォームと同じカーキ系なのですが、模型的な見栄えを優先しフラットブラウンにしました。
ベルトのバックル部には、ブロンズゴールドを筆先でちょん付けして「金具っぽく」したつもりが、ほとんど見えませんw
こちらも模型的見栄えを考え、シルバーのほうがいいかもしれません。そのほうが金具っぽい感じが出そうです。後日修正するか考えます。
ちなみに装具関係の参考にしたのはこちら。
オスプレイ社 Men-at-ArmsシリーズのNo.138「British Cavalry Equipments 1800-1941」(英騎兵の装備 1800年~1941年)、このなかにWW1時の英騎兵のイラストが出ていますので、それを参考にしました。
ただしこのイラストは大戦後期なので、馬がガスマスク付けてますね。
ちなみにこの騎兵は、クリミア戦争の「軽騎兵旅団の突撃」で有名な第17槍騎兵連隊のトルーパーだそうです。槍(ランス)を持っていますね。WW1では使う場面はあったのでしょうか?
さてさて、小さなお馬さんたちはできました。塗装の保護のため、ここでいったん水性のつや消しスプレーでコーティングしておきましょう。
あとはヘイタイさん達が残ってます。
英兵にはこれ。
ファレホ・アクリル塗料の「No.141 English Uniform」です。これで塗っておけば間違いなし、という便利な塗料。英兵を作る人には必携です。
今日は 馬×4 で力尽きたので…、続きは明日以降頑張ります。。。
いま気づいたのですが、白馬にしたので装具のベルト関係の塗装の難易度が上がりました。これが茶色さんとか黒馬さんだったら…w(でもそれではスコッツグレイにならないので、、、)
#1/72フィギュア
#スコッツグレイ
与作
2020/06/13禁断のナナニイワールド😱
たのしみです。
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T. S
2020/06/13塗るのやめときゃよかった…ルーペ地獄です…orz
この4体でやめますw
あ、でもラクダさんは折角なので1体だけ塗ろ…。
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toysoldier
2020/06/13なかなか小さなスケールだと大変だと思いますが、どうにか乗り越えてスコッツグレイの仲間に是非とも加えて下さい。。
私も筆でも買ってきてやろうかな…(笑)
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T. S
2020/06/13とりあえず、この4体は頑張ろうと思います。(と公表しないとモチベーションが…苦笑)
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T. S
2020/06/14悩ましい事実を知ってしまいました。。。
スコッツ・グレイ博物館で売っている「THE ROYAL SCOTS DRAGOON GUARDS」という連隊の歴史をまとめた小冊子を見ていたら、WW1の項に「欧州大陸に派遣の際、白馬をクルミで染めてカモフラージュした。」という記述が…。
調べてみたら、クルミから採れる油がいわゆるウォールナットとかの染料になるそうで、木の食器や調理道具なんかは無害なこれで染めるそうです。、、、お馬さんなので無害な染料をえらんだのでしょう。
…ということは???WW1のスコッツ・グレイ連隊の馬は茶色? 白く塗っちゃったデス。
しかし! そのページの写真をみると、確かに濃い色に見える馬もいますが、ほとんどの馬が白馬(グレーのあし毛)に見えますから、クルミ油で染めたのが雨などで落ちちゃって元に戻ってるのでしょう。
ワタシの作例はその状態を再現してるのです!(苦しい・笑)
危うく「白馬で行く」方針が崩れそうでしたが(笑)崖っぷちで助かったので、さて、気を取り直して再開。
いわゆる白馬についてですが、真っ白なのは老いた葦毛(芦毛)の馬のようで、若い頃は脚とかタテガミとかボディも黒っぽい部分があり、それが、だんだん白く消えていくとか。
なので、白というか灰色、グレイのお馬さんなのです。
これがスコッツ・グレイの名前の由来たるところ。
騎馬として使えるのは若い馬ですから、真っ白な白馬は年長の馬として余り居なかったのではないでしょうか? 写真やナポレオン戦争期の絵画を見てもグレイの馬がほとんどです。
ネットで「葦毛の馬」の画像をいろいろ検索してみたのですが、1番参考になったのが、若い頃のオグリキャップの写真です。
見事なグレイっぷりです。(晩年は真っ白な白馬に…)
と、馬論を展開してる場合じゃなくて、4人の兵隊さんを塗らないと。
また地獄が始まる…。
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fanta
2020/07/08馬が染められていた…と知って興味深いです^^
といいますか、T.Sさんのあふれる情熱が感じられてw私にはまるでわからない時代な頃ですが、楽しく読みました😊
資料や本などで詳しく知りたくなってしまうんですよね~好きなものだと。。たいてい洋書だったりしますが(私の場合ww)
競馬など馬の入場の際、先頭を白馬が誘導しますが、年老いると毛が白くなるんだよ~と言われ、私も初めて知りました😲
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T. S
2020/07/08ありがとうございますm(._.)m
深く知りたいところは洋書、というのは私的にはアルアルです(笑)
日本では、スコッツグレイのお馬さん達が染められたとかの話題は殆どの方々が気にしてない分野ですからねw
私自身も葦毛のお馬さんの成長に伴う毛並みの色の変化については知りませんでした。
お馬のフィギュアを塗るときに、お馬さんの体色について学びました。。。
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