Spark 1/43 ポルシェ 911 RSR #91

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ポルシェ 911 RSR No.91

リカルド・リエツ / ジアンマリア・ブルーニ / フレデリック・マコウィッキ

2018年のWECスーパーシーズン第2戦ル・マンに投入されたポルシェ GTチームのポルシェ 911 RSR、ポルシェがスポーツカー誕生70周年を迎えるこの大会ではライバルが多い中、気合の入れようが人一倍凄かったワークスチーム。
前述の通り、ポルシェが70周年を迎えるメモリアルレースとなった第86回ル・マン24時間レースではWECに参戦する欧州方面軍の91、92号車にそれぞれポルシェのマシンが過去のレースで纏ったレトロリバリーを施され、91号車にはグループCの世界選手権やラリーで栄冠を意のままにした武勲を象徴するロスマンズをモチーフとしたカラーリングが与えられ、直接の僚機となる92号車は人気の高いピンクピッグが与えられ前年、リアエンジンからミッドシップへと変化を遂げ苦戦が多かった17年からより信頼性と戦闘力の高い18年仕様へと進化し、WECで最も激戦区とも言えるGTEクラスへとエントリーした。
ポルシェ陣営は直接のライバルとなっていたフォードに対抗するべくIMSAにて活動中の北米方面軍をル・マンでのみ合流させフォードと同数の4台を投入するというまさに必勝態勢でレースに望んだ、予選では91号車が3分47秒という他のGTEマシンを圧倒する平均タイムをマークし文句無しのポールポジションを獲得し92号車が49秒でそれに続いて2番グリッドを獲得、決戦の前からドイツ機甲部隊は磐石な攻撃体制を構築しつつあった。
しかしフォード陣営も黙ってはおらず、49秒台の中に3台も食い込ませポルシェへの対抗意識が露となる結果で予選が終了、決勝がスタートすると91、92号車がフロントローを独占したままクラスを牽引、2018年パッケージの戦闘力の高さを序盤から見せ付けレースから3時間が経とうとしたところでコース上のトラブルによってセーフティーカーが導入され、激戦が続くGTEクラスの順位はシャッフルされ混乱に陥ったがポルシェ陣営はこの難題を見事にクリア、91号車はフォードとの壮絶なドッグファイトを制し1-2体制でゴールを目指した、このフォードとの戦いはスタートから21時間経過辺りまで続いていた。
ル・マンの魔の手を分厚い装甲により弾き返したポルシェ陣営は91、92号車と1-2体制を維持したままル・マンを制覇しスポーツカー誕生70周年という大きなメモリアルウィンを獲得、ポルシェの歴史的なレーシングカーの1台として仲間入りを果たした。

モデルは最近一番勢いがあると言っても過言では無いスパークモデル、レジンの精密性や質の高いデカールで仕上げられたロスマンズ風のポルシェは素晴らしいの一言に尽きる・・・しかし、いつもであれば嵐の様に売れるワークスポルシェなのだが、この91号車は某家電量販店や大手ミニカーショップでも長いこと残ってしまうという珍事が発生し、場所によっては特価品入りする所もあったとかいう謎が深いモデルである。
19年のWEC富士の公式練習日ではポルシェのパドック裏でこのモデルを手にドライバーを待つサインマニアが多く見られたので売れてないって事は無いみたいだ。
売れると踏んだスパークがモリモリ作りすぎたって事なのでしょうか、ともあれ非常にカッコイイモデルなので是非とも手に入れてもらいたい1台だ、ロスマンズのデカールを貼ってカスタムしてみても面白いだろう。

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