288GTO Evoluzione (1/43)

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 これは、JOUEF EVOLUTION渾身の1台です。
 ここまでやれたメーカーが消滅してしまったのは、返す返すも本当に惜しいことです。
 エンジン回り、運転席回りとも、よくぞここまで、としか言えません。
 なお、このモデルにはケースや台座は付属せず、型抜きされた分厚い発泡スチロールにくるまれていました。
 私の特別な1台です。

 さて、実車の288GTOは、グループBにホモロゲートさせるために開発されたモデルです。
 ところが、レギュレーションの変更でカテゴリー自体がなくなってしまいました。
 でもフェラーリはこのモデルを諦めません。
 エボリューションモデルを数台作成し、各地のサーキットで走行データを蓄積してゆきます。
 ここで得られたデータとノウハウが、フェラーリ創立40周年記念モデルとして結実するのです。
 もうお分かりですね。このマシンが288GTOとF40を繋ぐミッシング・リンクなのでした。
 エンジンルームには上の2台の特長が両方とも反映されています。
 のたくった排気管や、借りてきたかのようなリアウイングなどは、まさに過渡期のマシンという風情ですね。
 
 最終的に実車は288GTOからの改造1台を含めて6台が製作され、そのうちの4台が外部へ放出されたとのことです。
 製作された5台のうち最初の1台は、世界各地を転々とした後レストアを受け、現在日本国内で販売中です。価格は「応談」とのこと。
#フェラーリ
#倒産メーカー品

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