- Ferrari in Red Museum
- 1F Ferrari rosse(Ferrari in red)
- Ferrari 375Plus Winner Panamericana(1954)KK scale
Ferrari 375Plus Winner Panamericana(1954)KK scale
Ferrari 375Plus Winner Panamericana 1954 KK scale
予約したものの半年以上発売されていないモデルがあり、それを調べている途中で見つけた。
なかなかレアな車種なので、満足している。
他にも、プレーンボディ、ル・マン優勝車もあり、私が手に入れたより安いものも未だ見つかるようだ。
このボディを選んだのは、当館収蔵のFerrari 340 Berlinetta Mexico 1952 と同じ"1・2・3"のデカールがあるからだ。
プロポーションモデルのため、フードは開閉せず、エンジンは再現されていない。10倍ほどお金を出せば、完全再現モデルも手に入るだろうが、他にもしたいことがあるから諦める。
ただし、ハンドルと前輪は連動して動き、助手席トノカバーは取り外せる。
余談だが、最近のKK scale は、中身が見える外箱である。更にモデルを固定しているケースも、そのままディスプレイできるものだ。
実車
F-1でのフェラーリ1強が続くのを懸念したFIAは、1952年シーズンのワールド・チャンピオンをF-2で行うことにした。
しかし、F-2でもフェラーリは強く、1954年からF-1のエンジン規格を自然吸気2.5リットルにしワールド・チャンピオンシップとした。
フェラーリのエンジン開発は遅れ、ライバルに勝てなくなる。
そのかわり、375MMをベースに375Plusを開発する。排気量が4522.9c.c.から4954.34c.c.になる。故に"Plus"。
ランプレディの60°V12は、ボア・ストローク84×74.5、圧縮比9.2:1、燃料供給はウェバー(トリプル)46 DCF/3キャブレター。最高
出力は、330hp@6000r.p.mであった。
生産台数は、車台番号0384、0386、0392、0396、0398、の5台とされ末尾にAMがつく。
しかし、0488の車台番号で、ベルギー国王レオポルド3世のために公道用のスパイダーがつくられたらしい。
また資料によっては、375MMから0478がつくられたともある。
モデルの実車は0392AMで、1954年のカレラ・パナメリカーナ・メヒコの優勝車だ。
ドライバー:ウンベルト・マリオーリが、5日間かけ約3000kmを平均172km/h、最終ステージにいたっては平均222km/hで駆け抜けた。
他の戦績としては、0384が1954年ミッレミリアで、0396が同年のル・マンで、0392が同年シルバーストーン・インターナショナルでそれぞれ優勝している。
カレラ・パナメリカーナ・メヒコ
Carrera Panamericana Mexico
このレースは、アメリカ大陸縦断道路『パンアメリカハイウェイ』のメキシコ国内線完成記念として1950年から始まった。
『パンアメリカハイウェイ』は専用の道路があるのではなく、各国の主要道路をネットワーク化したものと捉えるのが適切だ。
レースはアメリカとの国境付近から始まり、グアテマラ国境付近までの約3000kmをいくつかのステージに分け5日間で行われる。
大平原を延々と走る直線道路や、標高3000m(メキシコシティが標高2240m)もある山岳地帯を走るかなり過酷なレースだ。
メキシコの国威発揚とフェラーリをはじめ欧州メーカーのアメリカ向けプロモーションが合致していた。しかし、1955年のル・マンで82人が亡くなった大惨事をうけ、1954年で終了することになる。
ちなみにポルシェの"カレラ(レースの意)"、"パナメーラ"は、このレース名が起源である。
また、メルセデスの縦フィンのグリル(パナメリカーナグリル)は、このレースに出た300SLが由来である。