壊れた扉から / 尾崎豊(紙ジャケCD)

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尾崎豊の3rdアルバムの紙ジャケCD。

才能あるアーティストでもアルバム3枚で創作意欲は枯れるとよく言われますが、御多分に洩れず尾崎豊も然り。
十代の多感な頃感じた憤りや疎外感は誰にでもあるでしょうし、皆それを乗り越えて大人になるのですが、その青い感覚を詞として表現する能力について、尾崎豊は日本一の才能があったのかもしれません。
しかしそれは逆の視点から見れば、大人になりきれず、忖度や妥協が許せない非常にピュアな部分が強かったということでもあるので、歌うことは楽しいながらも、新しい曲を生み出す苦しみはこの先もずっと付き纏い、彼を蝕んでいったのだと思います。

このアルバムで一番好きなのは「Forget-me-Not」ですが、綺麗に整えられたアルバム収録曲よりも、ライブで声も枯れがれ歌われるバージョンの方が生々しく、痛々しく「尾崎豊」たる部分が浮かび上がって名曲に聴こえます。

https://youtu.be/Vp1JC05zkuI?si=VzQqT3janOhBP3rX

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