MAZDA SAVANNA S102A (1971)

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当時東洋工業は『ロータリーゼーション』を標榜し、フルラインロータリーを目指していた。
発売当初のモデルはコスモスポーツのディチューン版、ファミリアプレスト ロータリークーペと同じ10A型の改良型で、吸排気系及びプラグ等が変更された491cc×2 105ps/7000rpm 13.7Kgm/3500rpmのみだった。
 ボディータイプはクーペと4ドアセダンが設定されグレードはクーペが下から他社のスタンダードに当たる標準車、SX、GS、GSⅡの4機種。セダンが標準車、RX、GRの3機種だった。
 ボディ骨格をはじめエンジン以外の殆どがグランドファミリアと共通だがヘッドライトがグランドファミリアの角形2灯式に対してサバンナは丸形4灯式。リアコンビネーションランプもグランドファミリアは角形でサバンナは丸形と差別化されていた。
 ボディパネルも殆ど共通だったが、サバンナのラジエーターグリルはグランドファミリアよりも前方に突き出していた為に全長は95mm長く4mを超していた。

日本のツーリングカーレース史上に不滅の50連勝という金字塔を打ち立てたとされるスカイラインGT-Rの伝説はあまりにも有名です。しかし、実は50連勝ではなく49連勝だった事をご存知でしょうか?それは、GT-Rがどうしても勝つことが出来なかった、マツダのロータリーエンジン搭載車、サバンナRX-3が登場し、連勝をストップさせられたからなのです。この、GT-Rでさえ手の付けられない速さを持つRX-3の活躍をご紹介しましょう。

デビューと同時にレース活動を開始。

初期型は982㏄という排気量の10Aエンジンながらも、レシプロエンジンを圧倒するパワーのため、特別ルールによりスカイラインGT-Rと同じクラスに参戦することになります。

そして、わずか900㎏弱という軽量ボディを活かして常勝GT-R軍団に勝負を挑みました。

1971年10月、富士グランチャンピオンシリーズ(富士GC)第5戦のツーリングチャンピオンレースBにマツダワークスから3台が参戦。

マツダのエース寺田陽次郎によってデビュー戦を4位入賞で飾り、その後のロータリー旋風の予感を誰もが感じることになります。

そして、運命の同年12月12日。

富士ツーリストトロフィ500マイル(富士TT)に参戦。

マツダワークス サテライトチームから出場した増田/加茂組が総合優勝を果たし、ついにGT-Rの50連勝を阻止することに成功したのです。

しかし、なぜかこのレースはカウントされず、翌年に50勝目をあげたことで、後に50連勝という記録になっています。

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