海上自衛隊 対潜哨戒機 第1航空群 第11航空隊「あおたか」 S2F-1 [4131]鹿屋基地航空史料館に展示

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もともとグラマンS2Fトラッカーは空母で運用する本格的な対潜哨戒攻撃艦載機。海上自衛隊が導入したS2F-1は1956年6月29日に米国からMAP(軍事無償援助)機として供与されました。胴体下面の引き込み式レドーム内にAN/APS-38捜索レーダーとALD-3ECM方向探知機を装備、尾部には引き込み式のAN/ASQ-8MADブーム、コクピット上部にはAN/APA-9ESMアンテナ、右主翼にはコクピットから照射角度を調節できる7000万カンデラのAN/AVQ-2Aサーチライトが装備されています。エンジンナセルの後部にはSSQ-2ソノブイを8本収納でき、左右合わせて16本のソノブイで眼下の潜水艦を追い込む事ができる。胴体下面のウエポンベイは胴体左側にオフセットされ、Mk.44ホーミング音響魚雷2発、またはMk.101爆雷2発、小型のMk.54爆雷なら4発を積むことができました。主翼にも6箇所のパイロンがあり、各翼に127mmHVARロケット弾を3発ずつ、もしくはMk.54爆雷を1発ずつ搭載できる。
S2F-1は28年にわたり海上自衛隊対潜航空部隊の主力機として最盛期には60機が活躍しましたが、1984年3月31日、鹿屋基地において全機除籍となりました。自衛隊での愛称は「あおたか」。

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