コレクターの心得。

初版 2023/09/20 08:11

改訂 2023/09/20 20:43

先日の投稿で「いつもなら購入後すぐに切るタグを、娘への譲渡予定があって取ってない」という話をしましたが

今日はそのことについてちょっと自分語りをしたいと思います。

9月9日に今月のマンスリーカードを貰いにレイクタウンのディズニーストアへ行きました。

そのときに母娘そろって一目惚れしたのが、このうるぽちゃちゃんのゼロでした。

ツムツムやユニベアのようなシリーズ物はキリがないので買わないことを旨としているのですが、

これだけは単独でも欲しい!と思ってしまうほど心を掴まれました。

触り心地はふわふわ極上で、お顔は適度に丸顔&鼻筋はシュッとしてたところが好みどストライクでした。

そう思ったのは娘も同じ。

お値段は¥1,100。

私は自分の稼ぎで十分買える値段でしたが、娘にとってはお小遣いの1/3が飛ぶ高額商品でした。

最初は買ってもらえないかと打診されたのですが、特別な日でもないので却下。

自分のお小遣いで買うならいいよ、と言いました。

娘は悩みました。

この商品はとても個体差が大きく、細面、丸顔、立ち耳、たれ耳、目の位置が崩れてる、鼻が曲がっている、、、

とにかく自分好みの美人なコを探すのが大変な商品でした。

ただ幸運なことに店頭に自分好みのコを娘は見つけていました。

(私が購入したのもそのひとつ)

帰る直前まで悩んでいましたが、このとき翌日舞浜に行くことが決まっていたので

「明日のイクスピアリのディズニーストアに賭ける!」とその日は店を後にしました。

彼女としては舞浜の方が大型店なので多くの在庫から好みのコを探せると踏んだようでした。

そして翌日。

リゾートラインの旅を簡単に終え、開店まもなくの舞浜ディズニーストアへ。

いませんでした。ゼロは一体も。

同時期に出たジャックとサリーはたくさんあったので、キャストさんにゼロの在庫を聞いたら「お品切れ」とのこと。

娘はショックで茫然としていました。

そこで武蔵野線で一本だからレイクタウンに行ってみるか聞いてみました。

「行く」というので、すぐにお昼を済ませて一路レイクタウンへ。

二日前の9月8日に販売開始でまさか売り切れるとは思わなかったんですが、

舞浜はディズニーファンが多いし、あの顔の可愛さなら売り切れはまぁ納得できました。

ただレイクタウンは通りすがりが多く、現に昨日時点でそれなりの在庫を見てたので大丈夫だろうと思っていました。

レイクタウン着。

ゼロだけありませんでした。

昨日はあんなに在庫があったのに。

完全に沈み切ってちょっと自棄になっている娘を、ちょっと休もうとベンチに誘いました。

座ってすぐに「おかあさん、スマホ貸して」「なんで?」「メルカリ見るから」「・・・」

娘が何をしようとしてるかわかりましたが、ひとまず渡してみました。

画面に並ぶ数体の"ゼロ"。

安いものでも2倍ほど、高いものだと5倍もの値段がついてました。

娘「2300円かぁ…買えなくないな」

私「・・・それは違うんじゃない?」

娘「なんで?」

私「なんであなたはゼロのぬいぐるみが欲しかったんだっけ。自分好みの可愛い子がいたからだよね?」

娘「・・・」

私「この人、公式画像使ってるからどんなコがくるかわからないよ?顔が好みじゃなくても大事にできる?お小遣いの2/3を払う価値がある?」

私「いまは買えなかったショックで"手に入れること"に執着してるように見えるよ。ここで買っても、きっと届いた瞬間に満足して見向きもしなくなると思うよ」

娘「いまはそんな話聞きたくない!」

しばし、ふてくされ&葛藤タイム。

果汁工房果琳のシャインマスカットジュースを差し入れて、クールダウンしてもらいました。

娘も本当はわかってるんですよね。自分が欲しかったのは、あのときに見たあのコだって。

だから悔しいんですよね。

しばらくして落ち着きを取り戻し「顔のわからないコにお金は払えない、自分が欲しかったものとは違う」と理解した娘。

でもやっぱり欲しかった…と、諦めはつかない様子。

(公式オンラインも見ましたが在庫なし)

気持ちのケリがつかない娘に、こう提案しました。

「定価だったら譲ってもいいよ」

娘には子供のころから教えていたことがありました。

チャンスの神様は一度しか来ない。そのときに捕まえないともう二度と来ないよ。

小さいときから「いらない」と言ったのに、すぐに「やっぱりいる!」ということがよくあった娘。

これまではまだ目の前に在庫があって私に窘められたらすぐに手に入りましたが、初めて本当に手に入らない場面に遭遇。

ショックのあまり自棄になってるのは見て取れました。

これを機にちゃんと理解して学んで、同じ轍を踏まないでほしいと思いました。

「娘にとって決して安くない買い物なので、本当にそこまで欲しいものなのかちゃんと考えて答えを出してほしい」

本来なら定価の二倍以上の支払いが必要なところを、まずはお勉強ということで定価での買取で手打ち。

家に帰って、娘には改めて自論の"コレクターの心得"を説きました。

・悩むほど欲しいと思ったら、手持ちと相談して買えそうなものはすぐに買え。逃がすな。

・すぐに購入できないものは身の丈に合ってない。諦めろ。長期計画で働いてから買うのもひとつの手。

・"なに"が欲しいのか、"なに"に価値を置くのかは自分の中でしっかり理解しておくこと。

 これがブレると今回みたいに"手に入れること"が目標になって、不要なモノに大金を払うことになる。

・どうしても…というときはフリマサイトやオークションに頼るのは止めないが、個体差があるものの購入は勧めない。

 個体差のあるものはきちんと商品画像があり、よくよく見極めて、十分納得してから買うこと。

・入手できなかった時の悔しさを忘れずに。入手できた時の喜びを忘れずに。どっちも大事な気持ち。

そしてあれから10日が経ちました。

娘はいまだ買取に来てません😂

そうなるだろうな、とは思っていました。

娘はディズニーは好きだけれど、ディズニーに固執してるわけでも収集癖があるわけでもないので。

女の子らしく可愛いものが好きで、買えそうな値段&手に入れられそうだったから欲しかったんでしょう。

私もサンリオを見たら欲しくなるのと同じように。。。

これから娘がどんな風に育つかはわかりませんが、

大切なお金を本当に必要なものに使えるような子に育ってほしいと願っています。

#2023年

#コレクターの心得

#絶賛教育中

#執念は評価してる

#だがゴミは買うな

学生時代にディズニーランドにある"クイーン・オブ・ハートのバンケットホール"でアルバイトをしていました。
それがきっかけで業務上必要に迫られ知識をためていったらディズニーが好きに。
ここには私が気に入って収集したディズニーアイテムを多数展示しています。

***祖父の遺品である切手のミュージアムを開設しました。
そちらもゆるゆる展示していきます。

https://muuseo.com/YMJ-StampRoom

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