セバスチャン対決、ローブが制す!
初版 2022/01/24 12:49
改訂 2022/01/24 14:36
1月23日、WRCモンテカルロ最終日、デイ4のSS14~17が行われ、Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームからスポット参戦した元選手権9連覇王者セバスチャン・ローブ/イザベル・ガルミッシュ組(フォード・プーマ・ラリー1)が総合優勝!(^^)!🎉
モンテカルロ制覇は通算8度目で最多優勝記録に並ぶとともに、史上最年長優勝記録を打ち立てました👏
セバスチャン・ローブといえば、なんといってもWRC V9。
ジャイアンツのV9時代はプロ野球に夢中でしたが、ローブのV9時代はWRCに夢中でした😆
その輝かしい戦績をV9の前後1年を含めて、当館所蔵CM'sのミニカーとともに
振り返ってみましょう!
2003年
開幕戦モンテカルロで優勝、一躍タイトル争いに加わり、シーズン3勝を上げますが最終戦ラリーGBで、マニファクチャラーズタイトルを優先するチーム事情から限界まで攻められず、ペター・ソルベルグに逆転を許し、1ポイント差でドライバーズチャンピオンを逃しました。
2004年
ディディエ・オリオールが持つシーズン最多勝記録タイとなる6勝を上げる一方、安定した走りで着実にポイントを獲得し、ソルベルグ以下を大きく引き離し、自身初となるドライバーズチャンピオンを獲得。フランス人のWRCチャンピオンはオリオール以来2人目。
2005年
当シーズン限りでWRCからの一時撤退が明らかにされていたチーム事情からマシン開発の停滞や戦闘力低下が懸念されたものの、得意のターマックだけでなくグラベルでも他チーム/ドライバーを圧倒。新記録となる6連勝を含め、シーズン最多勝記録を塗り替える10勝を上げ、2年連続のドライバーズチャンピオンに。地元フランスで行われた第14戦ツール・ド・コルスではWRC史上初めて全てのスペシャル・ステージでトップタイムをマークする完全優勝を達成。
2006年
シトロエンがワークス活動を休止したため、プライベーターのクロノスチームから引続きクサラで参戦。苦戦を予想されましたが、第9戦ドイツでは史上初の同一イベント5連勝を達成し、第11戦日本においてカルロス・サインツの持つ通算勝利記録26を更新する27勝目を達成。第12戦キプロスで勝利しチャンピオンに王手をかけた2日後、マウンテンバイクを乗車中に転倒し右上腕を骨折。残り4戦の出場を断念し、タイトル防衛が危ぶまれましたが、第14戦オーストラリアで、マーカス・グロンホルムが5位に終わったことで2006年シーズンのドライバーズチャンピオンが決定。
2007年
シトロエンワークスがC4 WRCで復帰。第11戦ニュージーランドでは、グロンホルムと最終ステージのスーパーSSまで決着がもつれ込み、0.3秒差で優勝を逃しましたが、グロンホルムの日本、アイルランドでの2戦連続リタイアもあり、最終戦ラリーGBでトミー・マキネン以来史上2人目となる4年連続チャンピオンを獲得。
2008年
フォードのミッコ・ヒルボネンと激しいチャンピオン争いを繰り広げましたが、全15戦中11勝を記録し、自身の持っていたシーズン最多勝記録を更新。第14戦日本で史上初の5年連続チャンピオンを獲得。
2009年
フォードのヒルボネンとのチャンピオン争いは大接戦となりましたが、1ポイントのリードを許して迎えた最終戦ラリーGB、ローブが優勝して逆に1ポイント差をつけて6年連続チャンピオンを獲得。
2010年
フォードのヤリ=マティ・ラトバラとシーズン後半にチームメイトとなったセバスチャン・オジェを引き離し、地元アルザス地方での初開催となった第11戦フランスで7年連続チャンピオンを達成。
2011年
新WRカー規定で開発されたシトロエン・DS3 WRCで参戦。フォードのヒルボネンとチームメイトのオジェの急成長により、タイトル争いはさらに接戦に。シーズン後半はヒルボネンに8ポイント差まで迫られましたが、最終戦ラリーGBでヒルボネンがリタイア、8年連続のドライバーズチャンピオンが決定。
2012年
チームを去ったオジェに代わって加入したヒルボネンがチームメイトに。9月27日、パリモーターショーで行われた記者会見の席上で、2013年は引き続きシトロエンチームには留まるものの、モンテカルロなど一部のイベントのみに出場する方針が発表され、事実上WRCの一線から退くことが明らかに。第11戦フランスで9年連続の、自身最後となるドライバーズチャンピオンを獲得。
2013年
開幕戦モンテカルロ、第2戦スウェーデン、第5戦アルゼンチン、第11戦フランスのみ出場。フォルクスワーゲンのエースとなったオジェとセバスチャン対決を演じ、モンテカルロとアルゼンチンで優勝して、通算勝利が78勝に。WRC引退の場として選んだ地元フランスでは、最終日に横転事故を起こしてリタイア。生地アグノーでのステージを迎える前の幕切れとなりましたが、ラリー終了後には偉大な英雄を讃えるセレモニーが行なわれました。
その後、2015年、2018年(スペインでWRC通算79勝目を記録)、2019年、2020年にスポット参戦。
そして今年2022年、Mスポーツ・フォードからプーマ・ラリー1でスポット参戦。コドライバーは長年の友人で普段は数学教師の女性であるイザベラ・ガルミッシュへと交代。スポット参戦に切り替えたばかりのオジェとモンテカルロで、デッドヒートを繰り広げた末、47歳で通算80勝目という金字塔を打ち立てました。
願わくば、フル参戦して、10度目のチャンピオンを狙ってほしいものです!
おしまい(^^)
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#47歳まだまだ行ける!
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