- Trilobites Museum
- 2F Ordovician period
- Anataphrus vigilans
Anataphrus vigilans
見た目が可愛い種類は、見ていて愛おしくなってきますが、このAnataphrusという種類はカエルの様なキャラクターで、三葉虫界の癒し系代表です。オクラホマ州のHomotelus bromidensis(Esker,1964)に近縁ですが、Homotelusと比較すると体の大きさの割に眼の張り出しが大きく、モノコック形状の体にチョコンと飛び出しているのが分かります。川崎市の歯科で国内著名コレクター氏の HPにある個体と、赤字の通し番号が近く同一時期に採取されたものと分かりますが、入手できたのは2000年代前半だけだった様で、既に絶産したのでしょう、もう入手する機会が無くなっている種類です。
tatsutoy
2022/01/24 - 編集済み絶産ですか。もともと、アイオワ州ファイエット郡の地層は、建設や採石の機会よって採れる場所だったので、継続的に採れない事がネックでしたからね。また、商業ベースで採取されていない事もあり、産地が荒れ果ててしまった可能性がありますね。
ただ、この場所は産出する三葉虫の種類がとても多いので、もっと様々な標本を見てみたかったです。
この標本も珍しく伸びた状態で貴重な化石だと思います。Anataphrus vigilansゾーンと呼ばれる層があるほど、この地の代表的な種類ですが、その多くは丸まった防御態勢で見つかっています。
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Trilobites
2022/01/24さすが詳しいですね。CybeloidesやFlexicalymeneなど市場にでてきませんが、オルドビス紀らしい種類が白系の母岩に品良く映える産地ですよね。他の種類も含め丸まった個体しか出ないと言っていい位、真直ぐ伸びた個体が少なく思います。本種も完全に丸まった個体しか入手機会が無かった記憶がありますね。
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