海賊旗とアイパッチ

初版 2023/12/29 02:57

改訂 2024/01/02 00:49

今日は、このミューゼオに初めてアイテムを掲載してから一年目の記念日でした。なので、自前のお祝い気分で2枚の切手をアップしました。

1枚目はイギリスの海賊旗。これほど堂々と、過去に海賊行為をした自国民たちを象徴する旗を載せるとは、相当その歴史に誇りを持っているのだろうなぁ、、と思う切手です。それともイギリス的自虐(自責?)なのか?う〜〜ん、謎。

https://muuseo.com/tomonakaazu/items/407?theme_id=44678

2001 GB ガイコツの切手 | MUUSEO (ミューゼオ)

https://muuseo.com/tomonakaazu/items/407?theme_id=44678

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実はわたしも、海賊の末裔だと思って少し誇りに感じているのです。母方の親戚が、かつての村上水軍が拠点にしていた港にある小さな神社を守っていて、「火祭り」と呼ばれた、船にかがり火を灯して宮島の厳島神社まで漕いで出かける古い祭りを、子供のころに母と一緒に観たのを覚えています。

2枚目の切手はフランスのヒコーキ野郎ですが、一人はアイパッチをしています。このフランソワ・コリ氏は、30代に飛行士になり、事故で片目を失ったあともパイロットを続け、最後はパリからニューヨークへ無着陸飛行を試みて大西洋横断で嵐に遭って行方不明になった人。

https://muuseo.com/tomonakaazu/items/408?theme_id=45069

1967 France 飛行機/ガイコツのある切手 | MUUSEO (ミューゼオ)

https://muuseo.com/tomonakaazu/items/408?theme_id=45069

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この機体にあるガイコツのマークは、このアイパッチ操縦士に由来するのだと思っていたので、違っていて驚きでした!

実はわたしも、アイパッチを着けて2年近く生活していました。理由は「複視」と呼ばれる症状で、ある頃からすべてのものが二重に見えるようになり、歩くと船酔いみたいにフラフラで、片目で移動する方が安全だったからでした。その頃、道ですれ違う子供が目をキラキラさせながら「あなたは、海賊ー!?」と聞いたことが何度かあって、なんなら黒い三角帽子をかぶって肩にオウムを乗せておこうかな、と思ったことも。

放射線療法と目の筋肉の矯正手術を受けて今ではアイパッチなしで暮らせるようになったのですが、この切手を見ると、怖くて車の運転もできなくなったわたしは軟弱者だったかも〜〜、と思うのでした。片目で飛行機を操縦するなんて、ちょっと凄すぎです。

1年前にこのミューゼオを始めた時には、まだアイパッチ付きだったな、と思い出しつつ掲載した2枚でした。

ほぼ四半世紀になる切手コレクターです。切手ブログ『 wellcentred 』を2009年より綴っています。

紙の模型やジオラマを作ったり集めて修復する、はかない紙もの愛好家(Ephemerist)でもあります。

職業は家具やプロダクトなど立体系のデザイナーで、紙模型好きが高じて名作家具と室内のジオラマをキット化しました。
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https://wellcentred.wordpress.com

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    T. S

    2023/12/29 - 編集済み

    アイパッチで、とは大変だったんですね。目はトラブルあるとへこみますよね。私は最近目の衰えをすごく感じて、このままもっと酷くなったらどうしよう…と漠然とした不安を感じています。

    あぁ、あの島ですね。わかりました(笑)
    イギリス海軍は海賊がルーツだと自ら認めているようで、なかなか興味深い切手シリーズですね☝️

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      tomonakaazu

      2023/12/30 - 編集済み

      T. Sさん
      コメントをありがとうございます。アイパッチは、不便でしたが治った時のよろこびはひとしおで、今はちゃんと見えることに幸福を感じます。

      目は実は年齢だけでない多々の理由で状態が変わるようですが、視力の「衰え」はメガネやレンズを用途に合わせて変えていくことでかなり矯正できます。わたしも今では3つのメガネ(①日常のスマホや買い物、PCのための老眼鏡 ②テレビや運転のための乱視矯正 ③机上の細かい作業など近距離用)を使い回していまして、老眼鏡(リーディング・グラスと呼ぶ方がよいかも)は首からぶら下げています。

      >>あぁ、あの島ですね。
      これは、きっと直島とかを想像されていると思いますが、母方の親戚はそこではなく、本土側にあった小さな漁港です。後年は牡蠣ウチが専門になった広島市内の江波港です。

      >>イギリス海軍は海賊がルーツ
      相当に、誇りを持ってそう思っているのではないかと、今では思います。変なひとたち〜(笑。

      もう大晦日ですね!
      良い新年をお迎えください。

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      T. S

      2023/12/31

      来年もよろしくお願いいたします😄
      老眼になると模型作りで不便です。近視なので、近くを見るときは近視のメガネを外して対応してますが、目のかすみだけは困ったもんです。

      海賊の火祭りなら「I島」かと思いました。

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    sat-2019

    2023/12/31 - 編集済み

    私も数ヶ月前に蜂窩織炎による発熱の際、関連性は不明ですが、複視になりました。
    何もかも二重に見えるので、目の疲労感も半端なく、いろいろと不便この上なかったです。
    幸い一時的なもので済みましたが、これが続くと思うとゾッとしました。

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      tomonakaazu

      2024/01/02 - 編集済み

      sat-2019さん。
      複視の経験がおありですか、、。一時的で治ったこと、本当に良かったですね!

      実は眼の動きをコントロールする神経は束になって小さな穴を通っていて、けっこうささいなことで、その束が押されて症状が出るのだそうです。どうぞ気をつけてください。

      新年おめでとうございます。良い一年になりますよう!

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    fanta

    2024/01/01 - 編集済み

    アイパッチだと海賊?
    と私も聞きたくなるも…tomoさん、それは大変なことでしたね。しかも昨年まで、、

    そして村上水軍!
    しまなみ街道にある、ココの博物館に行ったことありました😁海賊の末裔…その言葉にワクワクできます♪

    そしてtomoさんと切手談義できるのが、いつも楽しみでした😊ちょうど一年になるのですね~♪
    これからもどうぞよろしくお願いいたします🤲

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      tomonakaazu

      2024/01/02

      fantaさん。
      コメントありがとうございます。
      水軍の博物館!わたしも気になっていますが、まだ行っていないのです。行かれたとは、いいなぁぁ。

      新年になりまして、今年もfantaさんとの切手談義をとても楽しみにしています。
      こちらこそ、今年もどうぞよろしくお願いいたします!

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