矢の考察
初版 2023/10/09 03:12
改訂 2023/10/09 20:17
ルーム3Fの「矢印の切手」では、サインとしての矢印ももちろんですが、スポーツや趣味としての弓矢もあるし、さらにその前に狩猟や戦いのための弓矢も出てきます。
このカナダの切手を準備しているとき、たまたま池澤夏樹のエッセイ集『母なる自然のおっぱい』を読み返していて、農耕以前の人間が何万年という長い間、弓矢や釣竿で狩や採集を続けた、その頃の記憶が残っていてもおかしくない、という考察が面白かったのです。
https://muuseo.com/tomonakaazu/items/343?theme_id=42771
「旅の時間、冒険の時間」章というから抜粋します。
「自分の放った矢がそのシカに当たるか否かが、洞窟に残してきた子供が飢えて死ぬか生き延びられるか、その分かれ目になるという時代が長く長く続いた。」
間に、いろいろ旅の偶然が起こすエピソードが挟まって、
「常に旅の気分で生きることは、すっかり軟弱になってしまったわれわれにはもう不可能だが、時に自分の頭を旅時間に切り換えて、はるか昔、弓と矢で生きていた人々の生き方をたどりなおすのは悪いことではない。」
+++
そんな太古の記憶に動かされて、矢印が気になっているのかもしれない、、と思ったりするのでした。
tomonakaazu
ほぼ四半世紀になる切手コレクターです。切手ブログ『 wellcentred 』を2009年より綴っています。
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紙の模型やジオラマを作ったり集めて修復する、はかない紙もの愛好家(Ephemerist)でもあります。
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職業は家具やプロダクトなど立体系のデザイナーで、紙模型好きが高じて名作家具と室内のジオラマをキット化しました。
www.onetosixteen.com
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レイレイ
2023/10/09 - 編集済みどれも素敵なタッチの切手です。
そしてその本を読んでみたくなりました😊図書館に行ってみます📕
11人がいいね!と言っています。
tomonakaazu
2023/10/09もとは理系で物理を専攻したという池澤夏樹さんの独特な分析が全開の、かなり刺激を受ける一冊です。文庫版の表紙はこんな感じです♡
6人がいいね!と言っています。
レイレイ
2023/10/09ありがとうございます。
この方の著書、色々面白そうです。
きっかけをありがとうございます🍁📕
4人がいいね!と言っています。