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J.MOVIE.WARS3
『女優霊』
1996年3月2日公開
監督:中田秀夫
脚本:高橋洋
音楽:河村章文
若手監督を起用した企画「J MOVIE WARS」の一環として制作された映画のサウンドトラックを収録したアルバム。『女優霊』の他に『Helpless』『宇宙貨物船レムナント6』『mogura』を収録。『女優霊』は単独ではサントラ化されておらず、このアルバムにしか収録されていない。
-このサントラのここを聴いて欲しい!サントラ解説-
ここでは『女優霊』についてのみ解説。
後に『リング』で有名となった中田秀夫監督によるJホラーの原点が、本作『女優霊』。音楽を担当している河村章文については、調べてみても榊原大(元G-CLEFメンバーのピアニスト)のソロアルバムで楽曲を提供している程度で、その他については不明。作曲者としてよりはシンセマニピュレーターやプログラミング等で活動しているようだ(サウンド&レコーディングマガジン1996年12月号にインタビューが掲載されているようだが、筆者は未所持の為未確認)。
『女優霊』ではオープニングでの音楽が非常に印象的で、和風とも洋風ともつかない不可思議なメロディが特徴的。「恐怖」というよりは「奇妙」という印象が強い。
全体的には時代を感じさせるやや安っぽいシンセサウンドが占めるが、その軽い音があらためて聴くと非常に心地良い。時にピアノの切ないメロディを聴かせる「ひとみからのコール」も面白いが、やはり最終トラック「女優霊メインテーマ~エンドタイトル」がこのサントラの一番の聴き所か。オープニングのメロディをテンポアップさせ、インダストリアルな雰囲気で突っ走っていく様が「恐怖の絶頂」を思わせる。1分30秒程度と短い音楽ながらも、印象深い音楽となっている。
音楽のあまり流れない映画であった為か全部で僅か15分程しかないが、映像、脚本と共にその後のJホラーに与えた影響は大きいだろう。
https://youtu.be/nht9ZXbkFg8?si=3bxI7rLkH6NaME0z