パラサイト・イヴ

『パラサイト・イヴ』
1997年2月1日公開
監督：落合正幸
脚本：君塚良一
音楽：久石譲

瀬名秀明の小説『パラサイト・イヴ』の映画化。
葉月里緒菜がとにかく美しい。

－このサントラのここを聴いて欲しい！サントラ解説－

　１曲目「EVE-Vocal Version」からもう久石爆裂。古川昌義の奏でる情感たっぷりなアコースティックギターと久石譲本人によるピアノ演奏だけでも素晴らしいのに、ストリングスの美しいメロディとオペラチックな女性ボーカルが思いっきり鳴り響く様は圧巻。久石先生、初のホラーだからって気合入りすぎ、やりすぎです。いいぞもっとやれ。
　
　白眉は4曲目「Darkness」。お前それ『ソナチネ』だろ！と言いたくなるぐらい、ミステリアスでかっこいいサウンドは北野映画ファンは必殺必聴。冒頭のピアノのイントロで１００％やられること間違いなし。その後のパーカッションサウンドはこれは『キッズリターン』っぽいな？とか、北野映画ファンには本当にたまらない出来。
　全体的に27分18秒収録とかなり短いサントラなのでちょっと物足りなさを感じるが、傑作であることは間違いない。

　パラサイト・イヴはのちにゲーム化しシリーズ化もされたが、下村陽子（代表作：ストリートファイターII、ライブ・ア・ライブ、フロントミッション、キングダムハーツシリーズ）による初代のサウンドトラックも実に素晴らしいので聞き比べてみるのも面白い。

　作曲者の久石譲についてはここであらためて解説するまでもないことは言うまでもない！（民明書房風に）
　世界のジブリ映画と世界のキタノ映画の両方を手がけた才人。まさに久石ザ・ワールド！秋の祭典スペシャル！（特に意味はありません）
　オケとミニマルミュージックの人として一般的には知られているが、アニメ映画『テクノポリス21c』での激熱なフュージョン楽曲やアニメ『銀河疾風サスライガー』、同じくアニメの『機甲創世記モスピーダ』でのカッコいいギターが炸裂するロックな音楽全開の久石譲ももっと知られて良いと思う。またロック全開な久石サウンドを聴いてみたいもんだ。