明治中期製作 七寸 四面絵替五段重

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明治中期頃の製作と思われる七寸の五段重です。四面それぞれ異なった変り塗がなされており、蓋もそれに合わせて四つの模様を三角状に配しています。画像6枚目にそれぞれの変り塗の名称を載せました。一言で言うと「とても手の掛かったお重」です。蓋をこのように格子状に切り替えるのは大変面倒な作業だと思いますし、四面すべて異なる模様ということは、それぞれ時期を変えて一面ずつ製作しなければならなかったはずで、大変な労力だったと思われます。
木地にも全く狂いはない素晴らしい完成度であり、明治小浜の職人さんの実力のほどが伺えます。

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