風雲たけし城！(もとい、熊本城)

今回、私は熊本を初めて訪ねました。以前から行ってみたかったのですが、これまでなかなかその機会がありませんでした。札幌から福岡に飛び、そのまま新幹線で熊本に向かいました。

ホテルの窓から見える熊本城。本日はここを攻め落とします(笑)！

辛子レンコンを札幌で食べて、今まで一度も美味いと思ったことがなかったのですが、前夜、当地で食べてみると、噛み応えのあるレンコンの中にフワフワの暖かな甘辛い辛子味噌が最高！「名物に旨い物あり」です。

ニンニクショウガと甘口醤油で馬刺しを食べていざ出陣！！

ホテルはお城の近くでしたので、徒歩で熊本城に向かいました。こちらは熊本城の外堀です。大阪城と比べると堀の幅は控えめですね。

数寄屋丸二階御広間。地震の影響で石垣が崩れたままで、建物の歪みも残ったままです。

石垣はかなり修復が進んだとはいえ、まだ修理が終わらず養生用のシートが掛けられているところがあります。とにかく城内の石垣の多さが半端でなく、400年も前にこれを作った人々を心から尊敬します。現代の熊本県民の「熊本城愛」も素晴らしいです。

右に本丸御殿が見えていますが、漆喰が剥落したままです。

「二様の石垣」右の黒ずんだ石垣が古いもの、左の方が新しい石垣です。強烈な「武者返し」ですが、新しい石垣の上部が地震により沈下しています。

本丸御殿大広間下にある「闇り（くらがり）通路」。地震前はここを通ることが出来たのですが、現在は修理および地質調査中で通行止めです。

天守閣前の清正公お手植えのイチョウ。ただ西南戦争の際に燃えてしまい、その木の「ひこばえ」がこの大木がになったそうです。

幹の裏に回ると、燃えて枯れた清正公お手植えの木の幹が。

天守閣の高さは姫路城とほぼ同じです。黒いお城は迫力がありますね。

天守閣最上段から阿蘇山方面を眺めます。遠くに見える稜線が阿蘇の外輪山です。

最上階から「宇土櫓（重要文化財）」が見えます。

昭和30年代に作られた熊本城模型。これを元に天守閣を復元したのだとか。先日ＢＳプレミアムの「日本の最強の城No1」に熊本城が選ばれていましたが、城内の石垣の複雑さ、建物の巧妙さからも納得の結果だと思います。

三館共通券を買ったので、熊本城の歴史資料を展示した「わくわく座」に行きました。

西南戦争関連の展示品が多かったのですが、これは当時の薩摩兵の服装。あまりに軽装なのに驚きました。ほとんと丸腰です。当時、薩軍は伝令を飛脚で送っていたというので、それでは最初から勝ち目はなかったろうなと何だか切なくなりました。

町中にも砲弾が飛んできたようで、この「命中木」のような展示物もありました。

その後、三館共通券を使って熊本博物館に行くと、運良く重要文化財の「巴螺鈿鞍」を見る事が出来ました。

巴模様の螺鈿をこれだけ嵌め込むのは恐ろしい手間暇です。鎌倉時代の螺鈿鞍はどれも大変高度な技法で作られていますね。

江戸時代から何度も地震での倒壊の危機を乗り越えてきた熊本城、今回の熊本大地震からも着実に復活を遂げています。