1980年代のエドワード・グリーンの小冊子(英、仏、伊、独、日本語版)

初版 2022/06/08 23:41

改訂 2023/06/04 21:21

1980年代後半に日本で売られるエドワード・グリーンの靴に小さなカタログが付けられていました。英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、そして日本語の五か国語で書かれたものです。

左からフランス語、イタリア語、ドイツ語です。

右端が日本語版の説明です。下に拡大した画像を載せます。

日本語に翻訳された解説文(翻訳文としては微妙)ですが、靴屋さんってなぜ白衣を着るのでしょうね。ポールセン・スコーンのジョン・カネーラさんも、1989年のブルータスには白衣を着て写っていました。

製造工程を写真付きで簡単に解説していますが、ラスティングする職人さんの無骨な手が大変魅力的です。この中に機械は全く写っていません。左上に1920年代から操業しているオリバー・ストリートの社屋が見られます。

1928年 エドワード・グリーンの手紙

https://muuseo.com/shinshin3/items/42

グリーン参る

1920年代後半にオリバーストリートに社屋が移転したことが分かる手紙です。

二枚目の画像の中央右寄りの写真の原板です。これは1980年代のエドワード・グリーンの作業風景だそうですが、19世紀の写真と言われても信じてしまう雰囲気があります。後ろの木製ラストを入れている棚の白チョークの文字が、靴の腰裏に書かれた筆跡と全く同じというのが泣かせます。

#思い出 #エドワードグリーン

#参考

#コレクションログ

1990年3月に行ったロンドンで、初めてエドワードグリーンのドーバーを購入しました。以来、ここの靴の虜になりました。質の良いしっとりとしたカーフ、美しい木型、無い物ねだりと分かりながら、この時代のエドワードグリーンの靴を今も追い求めてしまいます。
他に古い靴も修理して履いています。特に戦前の英国靴は素晴らしいと実感しています。

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