秀樹感激! 津軽塗文箱、硯箱
初版 2022/07/22 14:01
改訂 2023/05/27 10:57
江戸期の津軽塗の文箱と硯箱です。文箱の長辺は40センチ、横幅28.5センチの堂々たるサイズです。ともに同じ変り塗で、黄漆の中に桜の花とつる草?が描かれています。稗と菜種で全面に魚々子塗を施していますが、とにかく面倒な変り塗で大変な労作です。
文箱の中に硯箱が入る形になります。
隅切りの形で尖った印象を避けています。蓋と身で模様は連続していません。
反対面を見てみます。
木地は薄めですが狂いはありません。とても良質の素材を使っています。
硯箱がこちらですが、厚みがない分華奢に見えますね。
中身はごく普通の硯箱です。
模様の全体を見ていますが、まず朱と緑で模様付した後、稗と菜種で黒の魚々子模様を付けているようです。それにしても大変細かな作業ですね。
若狭でもそうでしたが、津軽の職人さんの熱意が凄いです。いったいどのような方が注文した文箱なのかと考えてしまいます。(文箱を使う時点で只者ではありません)
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