違いの分からない男(ネスカフェ)~ラスト32と33
初版 2025/01/05 22:23
改訂 2025/01/06 19:33
エドワードグリーンには様々なラストがあります。旧グリーンの「アイコン」ともいえるドーバーにも32、33、202、606、184 といったラストで作られたものがありましたが、80年代から90年頃までドーバーはほぼ全てが32あるいは33ラストでした。両ラストとも甲が薄く踵が小さい細身の木型ですが、違いはトゥシェイプがラウンドかスクエアかという点のみです。尚、グリーンの木型では、足幅の細い順に201<32=33≦88<184≦202=606といった感じになります。
それでは32と33を比べてみます。
いずれも90-91年頃製作のチェスナッツのドーバーで、左が33、右が32です。違いが分かりづらいですが、33の方がわずかにトゥがスクエアになっています。
しかし、視点を低くして見ると左の方がトゥの両端が張り出しているのがはっきり分かります。
32のトゥ拡大図。
33のトゥ拡大図。
本当にわずかな違いですが、離れて見るとほとんどの方がその差に気づくと思います。ラウンドトゥにするかスクエアトゥにするか、好みの問題なのですが、踏ん切りの付かない私はどちらも追い求めてしまうのです(爆)。違いの分からない男(私)は辛いです😢
1990年3月に行ったロンドンで、初めてエドワードグリーンのドーバーを購入しました。以来、ここの靴の虜になりました。質の良いしっとりとしたカーフ、美しい木型、無い物ねだりと分かりながら、この時代のエドワードグリーンの靴を今も追い求めてしまいます。
他に古い靴も修理して履いています。特に戦前の英国靴は素晴らしいと実感しています。
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