それにつけてもおやつはカールス教会 ~ ウィーン

初版 2024/10/29 21:33

改訂 2024/12/20 13:13

2019年、ウィーンで宿泊したホテルのすぐ近くにあるカールス教会に行きました。2000年に父とこの町を訪れた時にもこの教会の前に来たのですが、教会嫌いの父のせいで中に入りませんでした。本人はカトリック系の大学に通っていたのに「一体大学時代何があったんだ?」と言いたい気持ちでした(笑)。

1739年に建てられた「バロック建築の傑作」と言われ、ローマトラヤヌス帝記念柱にヒントを得た、高さ47mの2つの巨大な円柱を持つ美しい教会です。ペスト撲滅を祈願して、カール六世がフィシャー・フォン・エルラッハ親子に作らせました。

ドームの天窓から明るい光が差し込む美しいホールです。

折しもドームの天井画の修復中で、エレベーター付きの巨大な足場が設けられていました。なぜかバロック建築に似つかわしくない「銀色に光る丸いバルーン」が置かれています。

これだけ大きな天井画ですから、修復に掛ける時間、費用も大変なものでしょう。

エレベーターは有料ですが、登ってみるとウィーン市内が見渡せます。右にチラッと見える赤い建物がニューイヤーコンサートでお馴染みの「ウィーン楽友協会」。中央右奥に見える尖塔が「シュテファン大聖堂」です。

すぐ近くにハプスブルグ家の紋章、双頭の鷲の彫刻が見えます。

エレベーター終点(高さ35メートル)からさらに階段を上り、足場最上部(60メートル)では、至近距離で天井画を見る事が出来ました。

天井画は手が触れそうなくらいです。

ドーム天窓もなかなかこれだけ近くから見ることは出来ません。赤大理石の細工でしょうか。

ロットマイヤーによる華麗な天井画。

ロココ風の明るい図案。

下に降りてきて主祭壇を眺めます。

主祭壇「聖ボロメウスの昇天」。サン・ピエトロ大聖堂の祭壇に似た燦然と光輝く背景になっています。

6枚ある祭壇画のひとつ。タイトルは分かりません。

天井画付きのパイプオルガン。

銀色に光るバルーンに映るドームを撮影してみました。旅先では修復中の建物によく遭遇しますが、今回は間近で美しい天井画を見たり、ウィーン市内を展望できたりしたのは運が良かったかもしれません。

ウィーンでは「それにつけてもカールス教会」です。先日、北海道ではディスコンになったチーズ味のカールを通販しました。また東日本でも再販してくれないかなぁ…。

1990年3月に行ったロンドンで、初めてエドワードグリーンのドーバーを購入しました。以来、ここの靴の虜になりました。質の良いしっとりとしたカーフ、美しい木型、無い物ねだりと分かりながら、この時代のエドワードグリーンの靴を今も追い求めてしまいます。
他に古い靴も修理して履いています。特に戦前の英国靴は素晴らしいと実感しています。

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