靴のお色直し ~ とっても簡単!コバインキ

初版 2024/07/21 00:09

改訂 2024/07/21 00:09

靴の印象はアッパーはもちろんですが、それと同じくらい靴底のまわり「コバ」の状態に左右されます。

私が購入したチャーチのエラスティックスリッポンは、当初コバが色落ちして締まりのない感じでした。

何か凛々しくないのです。

黒靴がすすけているのはなんとも残念です。そこでいつも頼りにしているグッズを用意しました。

それがこの「コバインキ」。コバインキには革用、合皮用がありますが、ここでは革底用を。私は「コロンブス」一択です。

自分のコバインキは使い込んですっかり草臥れた感じになっています(笑)。

蓋を開けるとインキを塗るスポンジが付属していて、つまみ部分となった蓋を持ちます。

これでコバをぬりぬり。

アッパーにインキが着かないように気を使いますが、実際はとても簡単で着色性も良好です。両方の靴を慎重に塗ってもわずか1-2分しか時間は掛かりません。

多少精悍な感じになりました。

1980年代前半製作 ファイティングシール製 エラスティックスリッポン

https://muuseo.com/shinshin3/items/494

グリーン参る

コバが黒なら何の問題もないのですが、茶色の場合、元の色より薄い色のインキが相応しいです。ただ、昔よりインキの色のバリエーションが少なくなったのが悩みの種です(薄い茶の「チョコ」という色がなくなった)。

コバのちょっとしたお手入れで、靴全体がシャープな印象になってとても効果的です。

1990年3月に行ったロンドンで、初めてエドワードグリーンのドーバーを購入しました。以来、ここの靴の虜になりました。質の良いしっとりとしたカーフ、美しい木型、無い物ねだりと分かりながら、この時代のエドワードグリーンの靴を今も追い求めてしまいます。
他に古い靴も修理して履いています。特に戦前の英国靴は素晴らしいと実感しています。

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