「香炉峰の雪いかならん」 ~ 御簾をかかげて(ファーストサマーウイカ) 葵御簾蒔絵四段重

初版 2024/03/18 15:06

改訂 2024/05/22 09:39

葵の葉を散らした御簾の五寸ほどの小型の四段重です。四面それぞれ微妙に絵柄が違います。

蓋が二枚ついていますが、一二段と三四段、盛器としてはふたつに分けられて一枚蓋より圧倒的に便利です。

黒に金はやはり映えますね。

二枚の蓋の絵はそれぞれ異なっています。

御簾の竹格子は大変こまやかで、手の込んだ蒔絵になっています。葵は銀捲きと金捲きの二種類。

葉脈のアップですが線の幅はどこまでも均等になっており、御簾の縁の丸に木瓜の紋まで入っています。腕の良い蒔絵師さんです。

重箱は一段目、二三段目、四段目と高さが違います。これが大変使い易いのです。

二方桟も薄く華奢な作りです。

清少納言の時代にはこんな重箱はなかったでしょう。自宅に御簾はありませんが、令和の時代に弁当箱として使えるのは嬉しい限りです。

1990年3月に行ったロンドンで、初めてエドワードグリーンのドーバーを購入しました。以来、ここの靴の虜になりました。質の良いしっとりとしたカーフ、美しい木型、無い物ねだりと分かりながら、この時代のエドワードグリーンの靴を今も追い求めてしまいます。
他に古い靴も修理して履いています。特に戦前の英国靴は素晴らしいと実感しています。

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    fanta

    2024/03/20 - 編集済み

    この御簾のヨコ線を描くだけでも
    気が遠くなりそうな…😆💧
    素晴らしい手仕事です🙌こんな凝った絵があるんですね。

    風を感じさせる風流さもステキです♪

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      グリーン参る

      2024/03/21

      fantaさん
      確かに御簾のヨコ線描くのは大変な作業でしょうね。蒔絵は油絵と違い描き直しが出来ませんから、ものすごい集中力が必要だったと思います。

      葉がハート♥️マークのように散らされているのがまた可愛らしいですね。

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