特別展『木の匠たち』~伝統工芸から家具、クラフトまで

初版 2023/11/21 19:51

改訂 2024/03/06 11:54

蜂屋のラーメン🍜🍥を食べた後、道立旭川美術館の竹久夢ニ展を見に行きました。やっぱり入口にはブールデル(笑)。

私は特別夢二のファンではありませんが、彼の水墨画の上手いのには驚きました。写真撮影禁止なので、残念ながらこれ以上レポート出来ません😅。しかし、美術館ではもう1つ私の趣味にドンピシャの展示が同時開催されていました。

それがこの『木の匠展』です。芸術週間で入場無料になった上、写真撮影しても問題なしとのこと😂。

わりと小じんまりした展覧会ですが、工芸の人間国宝からクラフト界の名工まで、作品は大変充実していました。

入り口前の最初のこの作品から凄いです。黒田辰秋作『神代欅彫文飾棚』1974年

旭川で黒田辰秋のこんな大作が拝めるとは……。

黒田らしい彫刻ですね。このあたりの装飾は河井寛次郎と共通するものがあります。

美しい欅の天板。欅としては割とおとなしい木目で、楡に良く似ています

須田桑翠『黒柿小箪笥』 桑翠は江戸指物の名人で、この作品も仕口がきっちりして美しい仕上がりです。立派な黒柿ですね。

私も慳貪式の蓋を持つこんな感じの手提重を持っていますが、なんだかワクワクしてしまいます。

明治生まれの桑翠ですが、驚くほどモダンな作品ですね。

見渡す限り黒柿ですが、桑はどこに?

須田賢司は桑翠の息子で、2014年に木工芸の「重要無形文化財」保持者になりました。まるで「正倉院宝物」のようです。

須田はいろんな貝を螺鈿細工に使っているようです。

小西 清 「八角箱膳」 欅らしいダイナミックな木目です。

京指物の名人、和田伊三郎の『桐亀甲寄木二輪』木目を巧みにずらしながら、鮮やかに亀甲模様を浮き立たせる素晴らしい技術ですね。

2003年に人間国宝の指定を受けた村山明の『欅拭漆水盤』。

こんな盛器に料理を載せたら映えるでしょうね。

1984年に人間国宝に指定された中臺瑞真の『桐手箱』。木瓜を思わせる柔らかなフォルムです。

ここからは家具の街、旭川ならではの作品です。

木のオリジナルの色を生かしたパウダーボックス。楽しい家具です。

私の大好きな樹種、クルミのボウルです。

背板をナラの成形板で作った『シープチェア』。ウェグナーの椅子を彷彿とさせる美しいスタイル。旭川家具の面目躍如です。旭川に家具を注文したくなってきました(笑)。

1990年3月に行ったロンドンで、初めてエドワードグリーンのドーバーを購入しました。以来、ここの靴の虜になりました。質の良いしっとりとしたカーフ、美しい木型、無い物ねだりと分かりながら、この時代のエドワードグリーンの靴を今も追い求めてしまいます。
他に古い靴も修理して履いています。特に戦前の英国靴は素晴らしいと実感しています。

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    レLEGOの日記

    2023/11/22 - 編集済み

    短冊を入れるための箱があるなんて、初めて知りました😳
    世の中知らないことばかりです🤔

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      グリーン参る

      2023/11/22 - 編集済み

      現代ではまず必要とされないものですよね。短冊に筆で認めるということもありませんから。
      しかし、昔はこうしたものが作られていたようです(我々庶民には無縁でしょうが)。蒔絵の短冊箱もありました。

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    レイレイ

    2023/11/22 - 編集済み

    🍃木の葉の年輪の美しいこと👏

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      グリーン参る

      2023/11/22 - 編集済み

      その樹種独特の色や木目を生かしたクラフトも旭川家具の特色かと思います。画像は旭川家具ではありませんが(福岡の大川家具です)、木の色を生かしたこんなトレイがあったら書類整理も楽しいと思えます。

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