「君たちを待っている焼き物はあそこにいる!」~ 寝る豚(ねるとん)紅鯨団『ノリタケの森』

初版 2023/08/18 15:50

改訂 2024/01/23 18:27

名古屋で家内が行きたがっていたところに「ノリタケの森」がありました。オールドノリタケの博物館もあって、ノリタケの歴史はここに行けばほぼすべて分かります。

ノリタケミュージアムで貰ったパンフレット。来館者には海外の方も多く、スイスのご夫婦が入口で説明を受けていました。恐らくオールドノリタケは海外でも人気なのでしょう。

パンフレットに載っていたノリタケの社歴を転載します。豊さんはずいぶん苦労されていたようです。

明治22年の森村兄弟の写真です。右が市左衛門(長男)、左が豊(次男)。

明治16年(1883)ブロードウェイ540番地の「モリムラ・ブラザーズ」の前で。

ミュージアムの1-2階は製作工程の詳しい解説で、職人さんが実際に絵付けなどをされています。このフロアは撮影禁止なのでここの写真はありません。ミュージアムは3-4階ですが、明治工芸らしい傑作のオンパレードです(装飾過多がまた明治らしいです)。

色絵エナメル金盛白鳥文飾壺(1891~1921年)。金盛とは「イッチン盛」で文様を施し焼成したうえに、筆で金液を被せる技法。「イッチン盛」に関しての詳しい説明はこの先の写真で出てまいります。

色絵エナメル金盛花文飾壺(1890~1921年)。

色絵金盛菊鳳凰文皿(1891~1921)

色絵エナメル金盛婦人文飾壺(1890~1921)。プロイセン王妃「クイーン・ルイーズ」のポートレートを転写して描かれたものです。

瑠璃金盛唐草文皿(1884~1890)

色絵エナメル金盛水牛文飾壺(1891~1921)。

色絵盛上松オウム文皿(1891~1921)

色絵盛上龍文花瓶(1891~1921)

1920年代のカップ&ソーサー。

100年ほど前のアフタヌーンティーセット。このくらいの絵柄の方が私はホッとします😅。

オールドノリタケの裏印の膨大な種類に驚きました。こりゃ鑑別大変だぁ……。でも好きな人には堪らない情報でしょうね。

1990年3月に行ったロンドンで、初めてエドワードグリーンのドーバーを購入しました。以来、ここの靴の虜になりました。質の良いしっとりとしたカーフ、美しい木型、無い物ねだりと分かりながら、この時代のエドワードグリーンの靴を今も追い求めてしまいます。
他に古い靴も修理して履いています。特に戦前の英国靴は素晴らしいと実感しています。

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    fanta

    2024/01/21 - 編集済み

    アフタヌーンティーセットの上にある、カップ&ソーサー♪私はこちらが好みなのですけど😁
    この頃のはゴージャスですね~。

    今のは、カップの内側にこういう絵柄をつけないそうで、、ついアンティークものに目がいってしまいますw

    輸出用の花瓶やお皿は、
    西欧の好みを反映したのでしょうね~😊
    有田焼きの美術館にも、里帰りな器あり…豪華絢爛な雰囲気でした♪

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      グリーン参る

      2024/01/21

      このカップ&ソーサー、とても上品ですが、どこか和風な感じがしますよね。
      明治は日本の工芸1400年以上の歴史の中で最高の技巧を誇る時代だそうです。ただ技術が勝ちすぎて、風流を感じさせないどこか居心地の悪い作品にも遭遇します(笑)。

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      fanta

      2024/01/22

      明治の超絶技巧展…
      というのも見たことあり。圧巻の素晴らしさでした♪
      こういう工芸制作はホント、日本人は素晴らしいと思っちゃいます😊

      明治になって、西洋を意識せざるを得なかったんでしょうが、江戸時代までの実力がなければ、到達できない技量かと想像します。

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      グリーン参る

      2024/01/22

      明治の超絶技巧展、数年前に札幌でも開かれました。金工、漆芸、陶器、七宝、様々な作品が展示されていました。幕末明治期に開催された万博出品がまた、日本人がより一層技巧に走る契機となったようです。
      このあたりは下記の別冊太陽に詳しく載っています。
      https://www.amazon.co.jp/%E5%88%A5%E5%86%8A%E5%A4%AA%E9%99%BD217-%E6%98%8E%E6%B2%BB%E3%81%AE%E7%B4%B0%E5%AF%86%E5%B7%A5%E8%8A%B8-%E5%88%A5%E5%86%8A%E5%A4%AA%E9%99%BD-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%93%E3%82%8D-217/dp/4582922171

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      fanta

      2024/01/22

      このときの図録が押入れに😅
      並河さんの七宝ですね👏
      あと個人的には甲冑師の自在とか…強く印象に残ってます。

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      グリーン参る

      2024/01/22

      幕末、明治の自在置物、凄い技術ですよね。札幌の展覧会には高瀬好山などの作品もありました。
      添付の画像は並河さんの作品ではなく、「色絵鳥文双耳花瓶」100年ほど前のノリタケの作品です。

      https://youtu.be/QAd-I9nZ15I?si=bQTXNNPXizMmnUdH

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      グリーン参る

      2024/01/23

      fantaさん、
      紛らわしい画像を添付してしまい申し訳ありません。確かにこの「色絵鳥文双耳花瓶」の上品な釉薬の感じは並河さんの七宝作品を思わせますね。ノリタケ製陶器の質の高さが分かりますが、並河さんの作品と違いこちらは高さ40センチ以上の大型です。

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      fanta

      2024/01/23

      あ、いえいえ…😅
      自分の持ってるカタログに、並河さんの作品が載ってて、、

      という意味で書きました。
      こちらこそ勘違いをさせてしまい、すみませんでした💧

      ちょうどリンク下さってる『別冊太陽』の表紙は、並河さん作品じゃないかな~って思います😊
      小型な壺への七宝など…あのサイズに超絶技巧はホント、素晴らしすぎますワ。

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    グリーン参る

    2024/01/22

    後年の森村ブラザースの長男、市左衛門の写真。あんなにモダンだった彼がすっかり和風の出で立ちになり、玉手箱を開けたみたいです。

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