お花見気分 江戸期花蒔絵菓子椀

初版 2022/12/25 13:29

改訂 2024/02/17 20:49

江戸後期(文化文政以降)の作と思われる青漆の煮物椀です。十客すべて絵替わりの花蒔絵が施されています。青漆(と言っても緑色ですが)は黄漆と共に江戸後期に大変人気がありました。

それぞれ全く違う花の蒔絵です。

蓋裏に蝶の蒔絵です。

菓子椀らしい安定感のある形状です。

鮮やかな菊の高蒔絵。

桔梗でしょうか。

美しい紫陽花です。この頃には本当の青色が漆で表現できるようになっています。

十客絵替わりは製作にも手間も掛かり、大変贅沢な注文品です。どんな方が使っていたのでしょうか。

1990年3月に行ったロンドンで、初めてエドワードグリーンのドーバーを購入しました。以来、ここの靴の虜になりました。質の良いしっとりとしたカーフ、美しい木型、無い物ねだりと分かりながら、この時代のエドワードグリーンの靴を今も追い求めてしまいます。
他に古い靴も修理して履いています。特に戦前の英国靴は素晴らしいと実感しています。

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