撮影用2.5Dジオラマ
初版 2019/08/25 14:45
改訂 2019/08/25 18:40
ミニカーをアイテム登録する際は、可能な限りジオラマで撮影するようにしてます。
今回はミニカーに合わせて新たなジオラマを用意するついでに、その製作方法を紹介したいと思います。
通常、ジオラマと言うと3Dですが、私がミニカー撮影で使うのは地面と後面の平面2枚を組み合わせた2.5Dです。
勿論3Dの方が立体感が演出し易いのですが、何種類も用意することは困難で、いつも同じ背景になってしまうのがデメリットです。
そこで適当な画像を利用した2.5Dジオラマなら簡単に製作出来るし、色んな背景で撮影出来るので好んで2.5Dジオラマで撮影してます。
今回の撮影で使う背景は戸建てガレージ。
この画像をパワーポイントに貼り付けて、地面になる部分と後面になる部分を切り分けます。
グレーの帯は、のちに貼り付けるボードの厚みで、地面と後面がオーバーラップする部分になります。
地面は画像を伸ばします。
これは下図のように、奥行き方向の画像を伸ばしても見え方は変わらないという理屈です。
とは言え、画角による横方向のズレは生じますが、概ね自然に見えます。
(画角にも対応した2.5Dジオラマは、機会があれば紹介したいと思います。)
印刷します。
光の反射の影響を最小限に抑えるために、マット紙を使います。
余白をカットしてスチロールボードに貼り付けます。
隙間が出来ないように直角に合わせて設置します。
光の加減を調整するために色々と囲います。
コツは後面と地面に当たる光の強さを同じにすることで、境目を目立たなくします。
ここで、「1枚の背景紙を折り曲げればよいのでは?」という疑問が浮かびますが、
曲げ部分は小さな曲面形状になるので光の反射が変化してしまい、それが線状に浮かび上がって写ってしまいます。
結果、平面の印刷物を背景にしたことが一目瞭然になってしまいます。
これを解決する手法が2ピース構成の2.5Dジオラマで、境目に曲面が存在しないので光を均等に当てれば3Dに見える、という訳です。
あとは撮影して編集です。
好みの画になるようにトリミングや色調、明暗などを調整します。
そして、完成!
興味のある方は、試してみてください (''ω'')ノ
#特撮
#オモ写
#参考
TWIN−MILL
2019/08/25いつも感心しながら見させて頂いております😁。
いやぁ、こんなトリックがあったんですね!😁👍。
素晴らしい👍
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シバスチャン
2019/08/25デジタル合成という手もありますが、自分にその手のスキルが無い事と光の合わせ込みが難しい(合わないと不自然な画になる)ことが想像に難くないので、このようなアナログな手法になりました。
(^^;)
4人がいいね!と言っています。
Shirubu
2019/08/25 - 編集済み3次元のミニカーが2次元の背景に溶け込んだ不思議な絵になっていますね。
素晴らしいです。👍
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シバスチャン
2019/08/25初めてこの手法で上手く撮れたときは自分でも不思議に思いましたし、誰も信じてくれないかも、と思いました。
(^^;)
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Yuki Watanabe
2019/08/25素晴らしいです。
背景を写真にしたことがあるのですが、この「地面のアイデア」が出てきませんでした。
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シバスチャン
2019/08/25「じ~」と画像を見つめながら画像の地面を本当の地面にする方法を考えていて、「ハッ!」と閃いたんです。
一種のだまし絵ですね (^^)
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Yuki Watanabe
2019/08/25考えるって、大事ですね!!!
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シバスチャン
2019/08/25 - 編集済み多分、以前から少し興味があった「だまし絵」がヒントになったんじゃないかと思います。好奇心や興味を持って接した事って、色々な所で役に立つなぁと実感してます。
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