ププッとかいけつ「君の名は?」
初版 2022/04/21 09:58
改訂 2022/09/18 14:27
2018年6月20日にまんだらけの大オークション大会で津路参汰氏の直筆カラー色紙が出品された。
津路参汰氏と言えば「すーぱーそに子」「スマガ」「アザナエル」「君と彼女と彼女の恋。」等の原画を勤めたニトロプラスのイラストレーターだ。
色紙には献呈名がありとのことで画像処理がされていた。
そこが引っ掛かったが、ウォッチは12件もあり高額になるだろうと考えた。
だが予想に反して入札者は0。その後、通販へ回された。
やはり献呈名が書いてあったのが原因だろうと推測した。
私もこのメーカーのゲームが好きで「月光のカルネヴァーレ」はプレイ済だ。
だがいかんせん表に書かれた献呈名が食指を鈍らせる。
きっと他の人たちも同じ思いだったのだろう。
後ろ髪を引かれる思いでしばらく色紙を眺めていた所、何か違和感が。
あれれー?おっかしいぞー?
お分かり頂けただろうか?もう一度ご覧頂こう。
違和感①「発売中ですよ!」
違和感②「日付の記載がない」
妙だな。この手の物は大抵が発売直後のイベントでの抽選品か、雑誌のプレゼントだ。
「発売中ですよ!」はまるで発売からしばらく経っているかのような言い回しだ。
そして雑誌でもイベントでも必ずと言っていいほどあるはずの日付の記載、それがない。
おもしろくなってきやがったぜ…
なにがでてくるかわからないが、いいだろう、受けてたってやる…
とことん最後まで付き合ってやろうじゃねぇか…
考古学の研究の場は七割方図書館だ。
謎を解明すべく、この色紙について思いつく限りの単語で検索を掛けた。
するとそこには……!
違和感③「一切の情報がない」
不自然な位に一切の情報が出てこなかった。
あーそーゆーことね、完全に理解した(←わかってない)
《情報》と《情報》の繋がりを見つけ、2つをまとめることで新たな《情報》を得る。
それが、《ロジック》を追うということだ。
ですがその《情報》が全くない場合はどうしたらいいんでしょう御剣さん…
こんなとき、私ならなら、どうするか…?
決まってるじゃないか!発想を《逆転》させるんだ!
情報がないということ…それはつまり……
謎は全て解けた!!
私の推理が正しければ…隠されている君の名は…!
迷探偵の名に懸けて「カートに入れる」ボタンを押した。
届いた色紙に書かれていた献呈名は……日本最大級のホビー専門店だったあの「アソビットシティ」だった。
おそらく発売後に販促品として店頭に飾られていた物が閉店の際に流出したのだろう。
だからあの文言で、日付もなく、全く情報が出てこなかったのだ。
流石に店名の特定はできなかったが、推理した通りだった。
個人名が書かれているのは抵抗があるが、店名なら抵抗はない。
むしろ販促品の直筆色紙という大変珍しい物を手に入れた。
謎は1つずつ姿を消して、最後に我々は必ず辿り着く
必ず…1つしかない"真相"に
今は真相を見抜いた明智小五郎の気分だよ。
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