いつか隣に本物を…
初版 2022/11/27 18:00
改訂 2023/01/15 10:22
先日、秋葉原で開催されたCARNELIAN先生の「アナログの力」展に行ってきました。
「顔のない月」「ヤミと帽子と本の旅人」「桃華月憚」の
グッズや雑誌に使われたイラストのアナログ線画が展示されており、
ゆったり鑑賞させて頂きました。
鉛筆とはこんなに細く濃く強弱をつけて描けるものなのですね。
描き直しや消しゴムの跡が殆どありません。
曲線や服の皺に少しある程度です。
小物もパーツ分けでなく1枚に全て納められていたりと技術が凄いです。
細かい箇所を修正する時はどうやって消しゴムを掛けたのでしょう。
空白部分に手書きで着色指示等が書いてあったりと、こういうのはアナログならではですね。至福のひと時でした。
ふと展示キャプション(作品の下に貼ってある小さな札のこと)を見ると
Total ED 1 参考出品
「係員にお問い合わせください」
とあり、普段手に入れることのできない代物なので
途端に購入を意識してしまいました。
あわてるな、これは孔明の罠だ。
「参考までに…」と前置きの上で価格を聞いたところ、物にもよりけりですが給料約3か月分でした。婚約指輪?
やはり唯一の美少女(の原画)を自分の所にお迎えするのですから、それなりのお金と覚悟がなければだめだということなのでしょうね。
「版画でしたら半額程でお求めいただけますよ?」
それでも給料の約1.5か月分です。
こういう物は会場の独特の雰囲気と演出、そして巧妙な宣伝文句が人心を惑わせますが、
無い袖は振れないという事実が私を冷静にしてくれました。
諦めて帰宅するも、寝ても覚めても原画のことが頭から離れません。
なんとなしに会場で見繕った4~5枚がどの媒体で使われたのか検索すると
その内の1枚の版画が表示されました。
今回の展示会のキービジュアルである桃花の版画です。
しかもかなりのお値打ち価格です。保証書もあります。
千載一遇の好機です。
唯一の原画は手が出ませんでしたが、随一の版画には手が届きました。
いつか隣に本物を飾りたいものです。
「MESSAIH」の版画も2007年に「SMOKING」「WHITE ROSES」の2種類が2点のみ販売されていたらしく、そちらもチャンスがあれば手に入れたいです。
版権の問題で多くのイラストが版画化出来ないらしいです。