はてしない物語
初版 2021/06/16 16:41
改訂 2024/11/20 00:25
赤表紙の本といえば「指輪物語」なのだけれど、
私にはもう一冊、大切な赤い表紙の本がある。
それはミヒャエル・エンデの
「はてしない物語」。
小学生の時、実家の父がくれる誕生日とクリスマスのプレゼント、それは本だった。
妹たちは本より玩具が欲しかったみたいだが、
「小さい魔女」
「冒険者たち」
「怪談」(小泉八雲作)
「奇巌城」
「ホビットの冒険」
「モモ」etc...
父が選んでくれた本はどれも本当に面白くて
毎年父からの贈り物が楽しみで楽しみで仕方なかった。
普段は怖くてあんまり話しをしなかったのだが、
私にとって、本の時だけはとてもいいお父さんだった(笑)
そして「はてしない物語」も、父からプレゼントしてもらったもの。
赤い表紙に描かれている2匹の蛇がお互いの尾に齧り付いて、楕円の形になっている…つまり物語の中で「月の子(モンデンキント)」から手渡されるメダル「アウリン」の紋章が描かれている本であり
お話しの中で主人公バスチアンが読んでいた本。
これが物語に登場した時点で、バスチアンと同じ物を手にしているという主人公との一体感が半端ない。
更に、
本を手に入れたバスチアンは、学校の体育道具のしまってある倉庫に隠り、周囲に気付かれないよう身を潜めながら、運動マットの上で毛布に包まり夢中で本を読んでいたが、
私も寝る時間になっても本を読むのが止められず、母に見つからない様布団に潜り、
コンセント目一杯引っ張って持ち込んだデスクライトの明かりで本を照らしながら活字を目で追っていたので、その自分の姿がバスチアンのそれと重なるものがあり
より一層物語に引き込まれていったのだった。
(結局布団の中が明るく光っているのが外からもよく見えたので、直ぐ母に見つかっちゃったのだけれどね😅💦
それにもめげず、その後母の足音に耳をひそめながら、寝たフリで躱し、明け方まで読んでいた笑)
そんな風に自分とバスチアンを重ねながら、彼と一緒に歩み、ドキドキしながら冒険を楽しんだ子供時代だったが
大人になってからは、
「バスチアンだった自分」を懐かしみながら、
また過去の自分とバスチアンの行い(特によくなかった方の行い)を重ねながら、
本に刻まれた言葉の一つ一つを噛み締め反芻する旅となった。
「あなたも大きな回り道をしたけれど、でもそれがあなたの道だったの」
という「アーイゥオーラおばさま」の言葉は、大人になった今だからこそ
より心に響く。
読む度にその時の心持ち次第で、新しい発見がある…それが私にとっての「はてしない物語」なのかもしれない。
***
ところでこの本は昔映画化されているので、もしかしたら
「Never Ending Story」と言った方が通りが良いのかもしれない。
大好きな本が映画化になる!!
それを聞いた時は本当に心踊ったけれど、まぁ映画あるあるで
「やっぱり原作が一番だね!」ってなった。
何はともあれラストシーン、龍の力を借りて最後いじめっ子に意趣返しとは言語道断!と小さいながらに思った(苦笑)
でも子供には想像が難しい「虚無」等の世界観を映像として見れたのは良かったかも。
想像力をカバーする為のツール、それが私にとっての映画「ネバーエンディングストーリー」かな。
原作も映画も良かった!って思えたのは、
「指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング…とも言う)」くらいかもしれない。
でもそれは別の物語。
またいつか別の時に語られることになるであろう。
…と、はてしない物語風に締め括ってみる(笑)
ちなみに映画「ネバーエンディング・ストーリー」のサントラ盤はこちら!
↓↓↓
おしまい
#思い出
#コレクションログ でもあるのかな
レイレイ
2021/06/16 - 編集済みあぁ…やはり。
そんなにお好きならば。
ファルコンの顔マネを見せて差し上げたくなってきました🤩笑笑
6人がいいね!と言っています。
貴方の手は何時も青い♡
2021/06/16指で影絵なら!
6人がいいね!と言っています。
利右衛門
2021/06/16 - 編集済みモノマネに影絵…
こ、このシチュエーションは…学芸会!!🤣🤣🤣
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