アメリカンとジャパニーズなBeatles(後編)

初版 2023/06/28 17:15

改訂 2024/11/20 00:23

https://muuseo.com/r0046/diaries/282


「アメリカンとジャパニーズなBeatles(前編)」の続きです🎵

引き続き、ここからはUS編集盤メインに見ていきたいと思います。

*

1965年3月、ここに来てようやくUSキャピトル🇺🇸からもUK盤🇬🇧1st.の「Please Please Me」がアルバムとして登場しますが、


タイトルは「The Early Beatles」となり、ジャケは(当時最新なのか?)謎に
UK🇬🇧4th「Beatles For Sale」の裏ジャケの写真…相変わらず紛らわしいというか何と言うか💦

で、収録曲は全てUKアルバム「Please Please Me」からなんですが、

やっぱり曲数はUKオリジナルより3曲少なくて、そして並び順を変えるのは、アメリカの拘りなんですね(笑)

*

さて、その数ヶ月後の6月に発売となったのが
「Beatles VI」


UK盤🇬🇧「Beatles For Sale」収録曲で、US🇺🇸の「Beatles '65」に入らなかった曲を中心に、UK🇬🇧アルバム「Help!」収録の3曲と、シングル「Help!」B面、それにイギリスでは1966の「オールディーズ」まで聞けなかった「Bad Boy」がプラス。

で、ちょっと調べてみたんですが、UKオリジナルアルバム🇬🇧の「Help!」の発売は1965年8月6日となっているので、

この🇺🇸なアルバムが発売された時点で、まだ本国イギリスでは発売前だったんですね😳
てっきり発売後に曲を振り分けたのかと思ってました。キャピトル、引っ張ってきますね〜

*

さて、この後8月にイギリスに続いてアメリカでもアルバム「Help!」が発売になるんですが、
(🇬🇧とは微妙にメンバーの並びが違う〜)

こちらも「A Hard Day's Night」同様、同名のビートルズ主演映画「Help!」のサウンドトラック盤として発売されたので、
ビートルズが歌う映画挿入歌と、インストゥルメンタルな挿入曲で構成されています。
こういう映画のサントラに拘るのもアメリカらしい感じはしますね。

*

で、その後に発売となったのが「Rubber Soul」

収録曲を見ると、ほぼUK「Rubber Soul」を表すピンクの付箋ではありますが、本来入るべき4曲の代わりに入った「Help!」の2曲。それがとても爽やかなのも相まって、
UKのラバーソウルとはかなり雰囲気が異なる仕上がりになってます。
私の持ってるこの再発盤はモノラルで、
「I'm Looking Through You」のイントロがちょっと面白かったりして、
初めて聴いた時「USはこういう楽しみ方もあるのかー!」と思ったのを思い出しました♪

*

そして更に翌年発売となったUS編集盤🇺🇸が、
「Yesterday And Today」。

UKアルバム🇬🇧「Help!」の中でUSアルバム🇺🇸未収録だった蛍光ブルー付箋な2曲(シングルとして発売されてたから?)に、

US🇺🇸「Rubber Soul」で収録されなかったピンク付箋4曲、シングル2曲に、

当時本国イギリスよりも先にアルバム収録となった、本来なら「Revolver」に入るはずの4曲(青い付箋)

…と、よりどりみどりな内容。
しかもB面がめちゃくちゃ爽やか✨
「If I Needed Someone」に「We Can Work It Out」なんかは勿論、
他の曲もPopな曲が軒を連ねる構成。
ここまでUKオリジナルからかけ離れた選曲になってると、全く別物として楽しめます(笑)

*

そしてUS編集盤🇺🇸一段落となるのが「Revolver」。
ただUS編集といっても

通常のUKなリボルバーから先行して「Yesterday And Today」に収録された3曲をただ抜いただけという…ちょっと寂しい(^^;
***
で以降、アルバム「Sgt.Pepper'e Lonely Hearts Club Band」からはUS盤もUK盤に準じた内容になる…という具合。
本当は、あとはUS編集盤としてはマジカルとヘイ・ジュードがあるけれど、これまでの様なゴチャゴチャは無いので割愛します🎵

*

と、ここで、
曲名の書かれた付箋が幾つか残っている事に気づく。

日本盤🇯🇵の方は、「I'll Get You」だけなのだけど、
USの方は、
意外とある(笑)
USのこれら楽曲って、
まぁ「ハードデイズナイト」の楽曲はUnited Artistsのサントラに入ってるし、その他のものについても、元々シングルで発売されてるものは、まぁそれで問題無いのかもしれないけれど、
「Misery」「There's A Place」、この2曲ってどうなっちゃったの!?
…と、ちょっと気になり、

US盤の私の教科書で調べてみました🎵
そしたら

「There's A Place」については、1964年にTollieって所からシングルが出てるんですね。
で、その後
「There's A Place」「Misery」共にキャピトルからシングルで発売されてた!無事で良かった〜(笑)

US盤については まだまだ知らない事だらけなので、調べたい事盛りだくさんだけれど
一先ず今回はここまで!疲れました(笑)
という訳で、おーしーまい!

利右衛門(リエモン)です。
ビートルズとジョージ・ハリスンが大好きで、UK盤を中心にアナログレコードを集めてます。

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    ryu_5u4g.2a3.6z-dh3a

    2023/06/28 - 編集済み

    お疲れ様でした。

    以前、ちさ子パパが言ってましたが、US UK 盤のまんまリリースするのはディレクターとして脳が無いことで、曲順を変えたりジャケットを独自にすることが腕の見せ所であると言う常識がまかり通っていたと。

    その最たるものが来日記念盤 ステレオ!「PLEASE PLEASE ME」「WITH THE BEATLES」の二枚とか日本デビュー盤「ビートルズ!」

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      利右衛門

      2023/06/28 - 編集済み

      そうそうそう!
      今回調べてみて、ステレオこれがビートルズ Vol.1&Vol.2の曲順が違うのも初めて知りました!

      はじめの「ビートルズ!」「ビートルズNo.2!」は、まぁビートルズ紹介がてらだし、ベスト盤っぽいのも有りかなと思うんですが、
      ステレオの来日記念盤はちょっと「ハテナ」でして😅

      なるほど、ビートルズに限らずこの手の「手を加えたくなっちゃう」のは、日本のレコード会社さんの腕の見せ所だったんですね(笑)

      もう!みんな意地っ張りだなぁ〜w

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    • US,UK盤(特にUK盤)が日本の市場に出回ることが無かった60年代は言わば鎖国状態だったから高嶋ディレクターが腕によりをかけまくった日本編集盤はビートルズの普及に大貢献した。

      が、70年にビートルズが解散するや、東芝はUK仕様のEP盤全12タイトル、キャピトル編集盤7タイトルをどかどかとリリースしたおかげで後追いの僕たちは混乱することに。(ちさ子パパは担当から外れてたので戦犯ではない)

      そして76年になると完全にUK仕様のジャケと曲順の国旗帯シリーズが従来リリース物と並行して出回り、更にキャピトル主導でロックンロールミュージック、ラブソング等の編集盤、スーパーライブ、ハンブルクのライブ、はたまたヨーロッパシリーズだのもはやカオス状態が続き、AIを駆使してビートルズ最期の曲が2023年中に発表予定と現在進行形のビートルズカオスはネバーエンディングです。

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      利右衛門

      2023/06/29

      鎖国!まさに言い得て妙、ピッタリの言葉ですね!なるほど〜💡
      で、国旗帯よりも前にUS編集盤が出たので、US編集を聴いて育った世代の方も多くお見かけする訳なんですね。
      色々時系列がハッキリしてきた気がします。
      言葉で「アメリカ編集盤の国内盤」とか見かけても、最早アメリカなのか日本なのか分かりにくいですよね(笑)そこも自分の中で混乱していた要素のひとつでした😅

      そしてAI。ジョンの声の抽出にAIを使っただけとポールは言っているけど、
      もうビートルは2人しかいないし、ジョージは生前やりたがってなかったしで、
      ファンとしては心中複雑(^^;

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    • あと、82年86年にオリジナルモノラルシリーズが出た時は、なんじゃ?今時モノラル出されてもなぁと思ったものでした。
      無知を棚に上げて嘆いてた恥ずかしき自分。

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      利右衛門

      2023/06/29

      あの頃はステレオ至上主義でしたもの!(笑)

      かく言う私も、はじめの2枚(ハードデイズナイトとフォーセール)は赤いモノラルでしたけど、次買う時はステレオの国旗帯選んでました😅

      世の中そんなもんです(笑)

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    MATHEW STREET 1962

    2023/06/28 - 編集済み

    お疲れ様でした。

    UK盤との音の違いやブッチャー・カバー等が話題に出て来るようになったら、もう危険水域突入です。🤣

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    • MATHEWさん、静観しましょう。🤭

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      利右衛門

      2023/06/28

      「わーい、まだ危険水域には到達してない!🎵」
      と喜んだのも束の間、水域到達を静観されてるという🤣🤣🤣

      US編集盤は殆ど手元に無いので、そもそも比較のしようがなかったりします(^^;
      日本編集盤は、、、AppleだったりEMIだったりはしますが、タイトルとしては一通り揃っている事に、一昨日気付きました(笑)
      ゆっくり楽しんでいきますね🎵

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    8823hayabusa

    2023/06/29 - 編集済み

    57年前の今日、ビートルズが来日したのですねえ♪

    ラジオ聴いていたら、日本公演の第一曲目を流していました。

    後、警備にあたった警官の数…このGWのサミットの警備の警官数24000人に対し、ビートルズの時は35000人!!💦  

    後にも先にもこんなミュージシャンは彼らビートルズだけでしょうね。

    今回のテーマとかけ離れた話ですいません。お詫びにジョージのサイン入り色紙をプレゼントしますんで(笑)

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      利右衛門

      2023/06/29

      わー、ジョージのサイン入り色紙!

      と、喜んだのも束の間、
      これは、ジョージはジョージでも
      山本譲二さんの色紙ではないですかっ!🤣

      貴重なサイン、ありがとうございます(笑)

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      利右衛門

      2023/06/29

      という冗談はさておき!
      そうなんです、今日は日本全国的にビートルズの日なんだそうで🎵
      そして、それにしても、当時そんなに沢山のお巡りさん大出動だったとは!

      何気なく聴いてたラジオから、そんな話題が聞こえてきたら、
      楽しくて仕事どころではなくなってしまいそうです(笑)

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