ビートルズUK盤EP資料集⑤(レーベル変遷まとめ)

初版 2023/02/08 19:08

改訂 2023/02/09 07:17

https://muuseo.com/r0046/diaries/246

資料集④からの続きです。

さて①〜④で一通り眺める事が出来たと思いますので、
今回はそのレーベルの変遷を、表に纏めてみました🎵
↓↓↓


【UKオリジナル盤】
━━━━━━━━━━━━━━━━━
                                     🟪   🟦   🟨   🟥  Tax
━━━━━━━━━━━━━━━━━
Beatles' Hits           -    PA    △   下    KT
─────────────────
Twist&Shout          ―    PA    R     下   MKT
─────────────────
Beatles No.1          ―     PA    R     下    KT
─────────────────
All My Loving         △    PA     R    下     KT
─────────────────
Long Tall Sally      〇    PA     R    下     KT
─────────────────
青Hard Day's         〇    PA     R   下     KT
─────────────────
赤Hard Day's         〇    PA     R   下     KT
─────────────────
For Sale                   〇    PA     ⓟ  下     KT
─────────────────
For Sale No.2        〇    PA     ⓟ  下     KT
─────────────────
Million Sellers      〇    GR     ⓟ  下    KT
─────────────────
Yesterday               〇    GR     ⓟ  下    KT
─────────────────
NowhereMan       〇    GR     ⓟ  下    KT
━━━━━━━━━━━━━━━━━
Magical MT           〇    GR     ⓟ   下    KT
═════════════════
【'80年代再発】
All My Loving      ―   EMI     ⓟ  円周  KT
━━━━━━━━━━━━━━━━━
*△は、そのレコードの発売が表記の移行期であった為、記載の有るものと無いものが存在します。
(「THE BEATLES' HITS」の「RECORDING~」記載ありver.は未入手)


🟪は「―」が表記なし。「〇」は表記有り。

🟦「PA」"THE PARLOPHONE~"
「GR」"THE GRAMOPHONE~"
「EMI」"EMI RECORDS~"
で始まる事を示す。

🟨「R」→"RECORDING FIRST PUBLISHED 19XX"表記。
「ⓟ」→"ⓟ19XX"表記。

🟥「下」はレーベル下部に記載。
「円周」はレーベル円周に沿った場所(リム)の最後尾に記載。

レーベルに関するまとめ

まず🟪部分「SOLD IN U.K.~」については、表記移行期である「ALL MY LOVING」から始まり、最後「MAGICAL MYSTERY TOUR」まで途切れることなく記載されている事が見て取れます。

🟦のレーベル円周近くのリムに書かれている文言が
「MILLION SELLER」より、"THE PARLOPHONE~"から"THE GRAMOPHONE"へ変更。
以降オリジナル盤に関してはGRAMOPHONEリムが最後のマジカルまで続いているのが分かります。
また、'80年代再発の頃は「EMI RECORDS」に変更となっているのが確認出来ます。

🟨の表記は、1965年発売な「BEATLES FOR SALE」を境に「ⓟ」表記となっています。

🟥に関しては、オリジナル盤は全てレーベル下部の表記。
一方'80年代再発なものは、この表記がレーベル円周上の一番最後尾に移動しています。

■Tax Codeに関しては、全てKT。
「TWIST AND SHOUT」は"MKT"になっているけれど、これはMTからKTへの移行期に、MTへKを追加する事でKT扱いとする措置のためで、MKT=KTの扱いとなります。
(ただ、TaxCodeに関して注意点がひとつ。実は最後のALL MY LOVING再発にも盤のランアウト部分に、本来ならある筈のない「KT」がありまして💦謎ではあるんですが、可能性として当時の金型をそのまま使ったが故にKT入っちゃった説とか、憶測は飛び交うのですが、ハッキリした理由は分からず…。なので、KTがあるからと言って安心するな!ということにしておきます(笑))
***
以上の事を踏まえると、
その発売時期で記載の仕方に変化はあるものの、オリジナル盤の条件というのも自ずと見えてくると思います。
少なくとも🟦がEMIであった場合と、🟥が円周上にある場合は、
再発と言えるのではないかと思います。

資料集⑥へつづく

https://muuseo.com/r0046/diaries/249?order=by_author

利右衛門(リエモン)です。
ビートルズとジョージ・ハリスンが大好きで、UK盤を中心にアナログレコードを集めてます。

Default
  • File

    MATHEW STREET 1962

    2023/02/08 - 編集済み

    これは大作です。

    凄い。

    返信する
    • File

      利右衛門

      2023/02/09

      Mathewさん、ありがとうございます。
      「HITS」「No.2」「MMT」の3枚だけを前の日記に追記すりゃ済んだ筈だったんですが…気が付いたらこんなになってしまいました(^^;

      返信する
  • File

    利右衛門

    2023/02/09

    タイムラインと実際のLabログで文字の見え方が違うので、タイムラインから上の表を見ると
    何だかガチャガチャしていて、見にくいですね💦
    色々調整するのにすんごい時間がかかってるのて、わたし的には相当ショックですorz…

    なるべくLabログ画面の方から見てやって下さい

    返信する