番外編）怪獣を食す

先日我が家の台所にて、怪獣の身体の一部と思われるものを発見。

圧倒的存在感…大きいのは勿論、厚みもかなりある。

早速その筋の専門家に鑑定をお願いしたところ、「バードン」という名の怪獣の手である事が判明。

ちなみにこちらが戦闘中なバードン↓↓↓

で、さてさて。名前が分かったが

このままでは台所で仕事が出来ない為、この日から我が家は「バードン撲滅キャンペーン」を実施する事となった。

■キャンペーンその1【バードンのおろし掛けご飯】

生のままでも大丈夫そう…てなワケで、まずは皮を剥いてすりおろし、軽くめんつゆで味付け。炊きたてご飯に乗せてみる。

一見「とろろ」に見えなくもないが、これは紛れもなく「バードンのおろし掛けご飯」。

自然薯程ではないものの、しっかり粘りもあり、ツルツルとご飯何杯でもいけそう。

だがやはり怪獣なだけありアクが強いのか、

バードンはすりおろしたそばから恐ろしい勢いで酸化変色し、

醤油なんてほんの少ししか入れてないのに、

「醤油の瓶の蓋がパカッと外れ、中の醤油一瓶全部ドバッと入っちゃった」若しくは「ココアも一緒に練りこんだのでは無いか」的な色合いになってしまった。

↓↓↓

本当に殆ど醤油入っていないのに見事な茶色…味にえぐみとかは全くないのだが、最初の一歩を踏み出すのにちょっと勇気のいるご飯。

その辺がまた怪獣飯らしくて、私は逆にに気に入っているのだが(笑)。

■キャンペーンその2【バードンコロッケ】

兎に角まだまだ沢山あるバードン。大量に消費したいので、今度は蒸して潰してコロッケにしてみる。

バードン100%という火力あるワードにも惹かれるが、念の為バードンの他に蒸かした里芋も一緒に入れてみる。

見た目は普通のコロッケ。

とても中に怪獣が入っているようには見えない。

↓↓↓

揚げたてを摘み食いしてみると、

熱々のバードンはホクホク。

そして一緒に入れた里芋のおかげでパサつく事無く、外はザクザク、中はホクホクでしっとり。

これはかなり美味しい。

が、やはり一筋縄では行かないのが怪獣飯。

冷めるとバードンはゴリゴリと固くなってしまうのだ。

幸い一緒に入れた里芋効果で、ゴリゴリをそんなに気にせず頂く事が出来たが、

バードン…なかなか手強いぞ。

■キャンペーンその3【バードンの揚げ煮】

コロッケの反省を踏まえ、しっかり火を入れた上で水分を吸わせてみたらどうか？…という事になり、

今度は一度揚げてから煮てみることにした。

味を馴染みやすくする為、角切りにしたバードンに軽く粉を叩いてから油の中へ。

なかなか美味しそうに揚がったので、ちょっと塩を振って摘み食いしてみたが、熱々であればこれが一番美味しい食べ方なのかもしれない(笑)

でも冷めると固くなるバードンの特性を知っているので、このまま全部に塩を振りかけてしまいたい感情をグッと堪え、

出汁と酒、醤油、味醂と砂糖という基本な和食の味付けで煮てみる。

で、煮上がったのがこちら↓↓↓

バードン照り照り✨✨

はじめに叩いた小麦粉の効果で、甘辛い煮汁が絶妙に絡んで

とてもとても美味。

白飯が止まらないやつ。

で、肝心の冷めたバードン問題なのだが

こんなに手をかけているにもかかわらず、やっぱり冷めると固くなってしまった〜💦💦

という訳で

【教訓:バードンは熱いうち喰え】

鉄は熱いうちに打て的な(笑)

っか、バードンは色さえ目を瞑れば生で頂くのが一番手軽で良いかと思われる。

詰まるところ

怪獣を食すというのは人類には荷が重いのかもしれない😅

でもこれだけやっても未調理バードンが1/3程度残っているので、

(↑↑↑バードンの指先 笑)

まだまだ人類の果敢なる挑戦は続くのであった。

がんばれ、自分(笑)

#怪獣飯

#日々是実験

#やってみなくちゃ分からない

#コレクションログではない