アーム二刀流実践記
初版 2021/03/08 11:55
改訂 2023/07/06 15:20
今やCDどころかインターネットで音楽を楽しめる時代。
なので、レコード愛好家の方々にはごくごく日常な作業も
そうでない方からしたら見知らぬ世界かも!?
という事で、たまたまタイミング良くヤフオクで手に入れたモノラルレコードが届き、針もモノラル用に換えたいので、
今回は私のカートリッジ(いわゆるレコード針)交換をちょいとご紹介。
***
私が使っているプレイヤーは、DENON DP-57L。
このプレイヤーの右側に見えるのが、先っぽに針付きのカートリッジが装着された 長い棒状のアーム。
この真っ直ぐなストレートアームは、カートリッジを固定してリード線で繋ぐ「ヘッドシェル」がアームと一体化している為、カートリッジ交換の度に
「固定してるボトルを外す」
↓
「4本のリード線を抜いて新しいカートリッジに差し直す」
↓
「再びボトルでヘッドに固定」
…という精密ドライバーとピンセットと老眼鏡が不可欠な工程がその都度必要な、正直一度交換したら暫くはその設定のままにしたい 手のかかる作業。
しかもうちのは年代モノなプレイヤーなので、アームから延びているリード線とその先に付いている金属チップの接合が相当弱くなっていて、先日の「チップ全取れ」の惨事が…😅💦
(最初 緑のが外れ、この後あれよあれよと残りも全て外れた💦)
なので本当に正直もう出来る限りチップは触りたくないけど、
でも私の場合はモノラルレコードも聴くので、それを聴く時はモノラル用カートリッジに換えたいし(モノレコードにステレオ用カートリッジを使うと盤を傷める危険もあるし)…
という訳で、予算の都合もあり前回モノ日記に書いた通り、ストレートアーム二本体制な「二刀流」と相成ったのだった。
因みにこれが二刀流の写真。
左がステレオ用のDENON DL-103
右がaudio-technica AT-MONO3/LP 。
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さてこれからは本題のカートリッジ交換。
まずはアームの取り外し。
この機種はこれが出来るのでとても助かる。
根元にあるネジを半回転させれば、簡単に引っこ抜ける。
既に二刀流なので、ここからネジ外したりリード線繋ぎ直す面倒はなく、もう一方の、今回はモノラルカートリッジ装着済みのアームに差し替えてプレイヤーに固定すればOK!
楽ち〜ん🎵
でもこれでお終いでないのも、アナロジカルなプレイヤーの楽しい所!
前まで装着していたものより付け替えたカートリッジの方が軽いので、
横から見るとアームの先が上を向いてしまってるのが分かる。
(後方に見える部屋干ししているバスタオルが、生活感満載💦見なかった事にしてください)
なので、アーム後方につけているドーナツ型のウエイト(重り)のネジを緩め、
ウエイトを少し前にずらす事で前後バランスを調整し、アームを水平にする。
このウエイトの移動も意外と繊細な作業で、心に迷いがあると
「も少し前かな?!…あっ、行き過ぎた😭💦」
てな具合になかなか決まらなかったりしちゃうのだけれど、
これもウエイトの位置を鉛筆で印を付けてあるので、ほぼ一発。(上の線がDL-103で、下がAT-MONO3)
わーい、楽ち〜ん🎵
で、後は針圧をカートリッジ毎に決まっている値に設定して
(このプレイヤーはウエイトの後ろにある黒いツマミを回す。今回のは2g)、
ダンピング(共振制御)とアンチスケーティング(針の流れ防止的な)の値にも針圧と同じ数に合わせ、
これで無事終了‼️
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CDならステレオだろうがモノラルであろうが、ディスクを乗せてポチッとすれば演奏が始まるし、ストリーミング配信に至ってはポチるだけで音楽が流れるので、
それに比べたらレコードは物凄く手間がかかるのは確かなのだけれど、
この作業はレコードの醍醐味でもあって、
カートリッジによって音が変わるし
私は持ってないが、ヘッドシェルが配線ごと交換出来るユニバーサルアーム(いわゆるS字アームを)使えば、ヘッドシェルとカートリッジの組み合わせでまた違った音が出せ、「自分好みの音作り」がカスタマイズ出来るという面白さを伴う作業なので、楽しさが面倒を凌駕してしまうし、それも「つい足を踏み入れたら抜け出せなくなる」沼の一つなのかも😅
手のかかる子ほど可愛い…というのは、オーディオにも通じるのかもしれない(笑)
ちなみに今回GETして聴きたかったレコードはこちら!
盤に刻まれたXEX 447-1N
With The Beatles UK mono 1stプレス。
わーいラウドカット〜💕
ありがとう年末調整!(笑)
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レイレイ
2021/03/08りえさんさん
まずは詳しくありがとう!
とお伝えします😆
この文章力やばい👏
音の人すごいです👏
1回読んで二刀流の意味がよ〜く分かりましたよ。
でもすごいから何回も読んだ。
だからパスタの入れ物に大事にしまっておくのですね、納得。
今のプレイヤーこんなんなのかぁ😍
我が家に昔あったやつと大違い。
めちゃお洒落ではないですか〜😍
まず基本のき、な感想ですけど、モノラルとステレオの音の違いなるものを、きちんとレコードで体験したことないので、YouTubeをイヤホンで、の私には奥の深すぎる世界👏と感動もの。
誰かが沼にハマっている姿を見るのは楽しい😁👍
手のかかる子ほど…
分かるなぁ😆
手のかかる怪獣ほど…
可愛いので😆笑笑笑
また次回も学ばせて頂きたいと思います。
大変楽しい日記でございました👏
お見事👏
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利右衛門
2021/03/08ありがとうございます。
雰囲気だけでもと思いましたが、無事伝わってよかったです🎵
あははは、そうなんです!なのでパスタケースで大切に保管してるんでーす😃
パスタの印字の横っちょに針圧の覚え書きをメモしてあるので、多分剥がすことはないかと(笑)
ReiReiさんの怪獣さん達は、もう愛情たっぷり育ってるのが伝わってきますよ!
そちらの手仕事の様子も、拝見していてとても楽しいです🎵
これからもどうぞよろしくお願いします🤗✨
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利右衛門
2021/03/08あ、そうだ!
あとこれは私のネーミングが良くなかったんですが、
私の名前は呼び捨てにして頂いて大丈夫です。
呼び捨てなのにちゃんと丁寧に聞こえますので(笑)
お気遣いありがとうございました🎵
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レイレイ
2021/03/08😆はい!
なんか、サンバルカンだかの時にそのお話読んでいたので、そっちの方がいいのかと思ってました…笑
りえさん、はい、宜しくお願いします〜😆👌👌👌
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利右衛門
2021/03/08こちらそこでーす😄
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ace
2021/03/10デジタル機器でもソースやアウトプットに合わせて最適化をする必要があるとおもうんですけど、実情は'お手軽再生"に留まっている(一部ハイエンドを除いては)のは技術革新に対する欺瞞だと思ってます🤔なので、りえさんのこういう作業は一見ありふれた風景かもしれませんがモノを楽しむ本来の姿だと思います✨
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利右衛門
2021/03/10コメントありがとうございます!
お手軽再生とっても便利なんですけど、レコードにはレコードの楽しさがあるんですよね。
今回日記にしたカートリッジ交換は勿論ですが、そもそもレコードを聴く度に盤をベルベットのクリーナーで丁寧にホコリを取り除き、
気になる時は洗浄液を付けたウエスでも拭い、
更に気になる時はグワッと盤を洗浄液だらけにしてホコリを浮かせて拭き取った後ツヤが出るまで磨く!
…と、色々手間ひま掛かるもの。
でも手で触れる数の分だけ愛情(クリーニングに関しては埃と静電気撲滅への執着心?笑)を注いでいるので、プレイヤーや盤への愛着半端ないです🎵
そういった意味では、レコードはデジタル音源より楽しみを見出しやすいのかも知れません。
デジタル音源も、スピーカーや電源のケーブルを交換したりするだけで随分変わりますし、それもまた楽しいんですがね。
ある程度機器のスペックに頼る所は多いと思います。
私も普段家事をする時は、自分と一緒に移動出来るBluetoothスピーカーとスマホを使ってCD音源もストリーミング配信も楽しんでます。
でもお休みの日は、プレイヤーの前に正座してレコードを楽しんでます(笑)
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