礎となるモノ
初版 2017/10/01 15:17
改訂 2017/10/01 22:00
読書の秋、というわけではないが、久々に本棚を眺めてみた。時間が有り余っていた若かりし日はレコードとともに古本を漁り、少し格好をつけ、解りもしない本を読んで自己満足に浸っていたものだか、仕事やこどもたちとの遊びに時間が取られるようになってからはめっきり読書時間がなくなってしまった。
さて、久々に眺めた本棚から懐かしい本を引っ張り出してみた。
レコードコレクターズ、70年代ソウルミュージック特集。
発売は1999年。当時はまだ70年代のソウルミュージックには明るくなく、加えて働き始めたばかりで、カネもなく、手当たり次第レコードを買うこともできなかった。勘所もないだけに、買う決め手はジャケットのみ。
部屋は洒落たジャケットで彩られるものの、スピーカーから流れる音は残念ながら自分の波長には合うものは殆どなかった。
なかなかフイットするレコードに巡り会えず悶々としていた時に出会ったのがこの本。
70年代のソウルミュージックの潮流を時代背景と、その″音″に焦点を当て解説しつつ、代表的な音源を紹介しており、手にしたときは救いの手を差し伸べられた気持ちだった。
これを手にしてからは″土台″が出来たため、レコードを探す手段にジャケットデザインに加え、クレジット(参加アーティスト、プロデューサーなど)、年代(やはり、75年頃までが好み)、レーベルが加わり、格段に波長があうレコードに巡り会うことができるようになった。
この本に巡り会えたおかげで、未知の音楽たちと巡り会えるようになった、まさに礎。
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もう一冊、久々に手に取った本。
レコードコレクターズ 増刊ローリングストーンズ・ベストソングス。
結成50周年を記念し、2012年に発刊された、読者投票で人気曲ベスト100を決定する企画本。
投票にあたっては、曲のレビューを合わせて提出、良いレビューは誌面に掲載されるというもので、自分も気合いを入れてレビュー・投票し、発売日までそわそわしながら待ったものだった。
そして、発売日当日。恐る恐るページをめくってみると…
自分が投票した曲が出てこない。まさか100位以下なのではないかと嫌な予感が巡る。
70位まで来ても出てこない。もうダメか。
80位、絶望だな…81位、ん、″ヘイ・ネグリータ″、はぁ、やっときた…なんだよ、まったく…
喜びより、こんなにランク低いのか、というのが率直なところ。
まぁ、しかし、自分のレビューが天下のレコードコレクターズに載っただけで満悦!
と思っていたが、後日、レビュー掲載はその曲を1位投票した中から選ばれるとのことで…自分が投票した曲に1位票を入れたのは、自分だけだったということが判明し…(。´Д⊂)嗚呼
そんなことを思い出した秋の温かな陽射しで微睡む午後。
negrita
音楽に寄り添う
酒も寄り添う
レコード私的備忘録。
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