仕立て屋が一つひとつ縫うポケットチーフ #1
初版 2020/08/07 16:13
改訂 2020/08/07 16:13
こんにちは。ミューゼオ・ファクトリー企画部のAやまです。
今年の6月に「ミシンの針で叩くよりも、手で縫った方がよいもの」という内容で投稿をしました。
https://muuseo.com/muuseo_factory/diaries/3
そのアイテムがようやく形になってきました。
作っているのはポケットチーフです。スーツの裏地を用いて作りました。
この企画は、取材に伺ったテーラーの師匠の方が、あまったスーツの裏地の切れ端を処理しポケットチーフとして使っていたことに端を発しています。
「着飾る」が一番に来るのではなく、「あまった切れ端を無駄なく使う」ことを重視する。だからか色付きで光沢感があるのに"いやらしさ"がありませんでした。
そこでそのテーラーさんに相談に行き、お願い。ありがたいことに、そのイギリスで修行されたテーラーの方が一つひとつ手で縫ってくれることになりました。
機械縫いでは出せないふっくらとしたロールは繊細で隙を与えてくれます。また、畳んだ時に厚みが出てポケットの中で下がらなくなります。
素材はビスコース。キュプラを超える光沢感・滑りの良い素材として、イタリア、イギリスなど欧米各国で多用されている高級裏地です。ただコットンやリネンと違い、丸く立体感を出しながら縫うことが難しく制作は難航。試作を重ねてようやく形になりました。
柄は英国らしく織柄のペイズリーにしました。カラーはダークグレーとブラウンです。ダークグレーはネイビーやグレーのスーツに、ブラウンはそのままブラウン系のスーツやジャケットに合わせると、控えめなアクセントとなります。
次回に続きます。
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MUUSEO FACTORYは、"ずっと愛せるモノ"を生み出すプロジェクトです。
私たちは、モノを所有する価値にもう一度真正面から取り組もうと考えます。モノへの好奇心や長い愛着が、人生の新たな扉を開くと考えるからです。
MUUSEO FACTORYが作るモノは、所有してからが始まり。 〜モノと一緒に喜ぶ。モノと一緒に新たな世界を旅する。モノを通じて人とつながり、深まる。〜
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