Proteus 復活計画

初版 2019/08/29 10:53

改訂 2019/09/05 05:18

1998年に発表された「E-mu Proteus 2000」をソフトシンセにしたのが「Proteus VX」です。



この「Proteus 2000」、かなりの名機だったようです。


E-mu Proteus 2000

E-mu Proteus 2000 | Vintage Synth Explorer

The Proteus 2000 is a reincarnation of the economic Proteus rack module series of the early nineties. While its synthesis architecture is virtually the same as the original Proteus, the Proteus 2000 is packed with major new features, sounds and expandability for the most demanding professionals!

http://www.vintagesynth.com/emu/proteus2k.php


10年ほど前に、「Proteus VX」はフリー版が公開されたのですが・・・



E-muが無償公開したソフトシンセ「Proteus VX」

藤本健のDigital Audio Laboratory

 先日、Creative Technology傘下にあるE-mu SystemsからProteus VXというソフトシンセが無償で公開された。スタンドアロンで利用できるソフトであるとともに、VSTプラグインとしても利用可能なWindows版のソフトだが、標準で1,024音色も備える音源であり、音色的にも結構使える音が多数収録されている。これがタダで使えるとなると、かなり嬉しい音源であるが、実際どんなものなのか試してみた。

https://av.watch.impress.co.jp/docs/20080825/dal339.htm


開発元の「E-MU Systems」は、 今はヘッドフォンのメーカーなっているようです。

E-MU - Home

The E-MU Teak is a pair of premium studio-grade audiophile reference headphones, built for the discerning audio connoisseur. Featuring an elegant minimalist design, the E-MU Teak comes in a lightweight frame with an adjustable headband covered in leather and mounted on a ball-bearing system to provide supreme comfort and flexible adjustment for the perfect fit.

http://www.emu.com/


「Proteus」には「Air Gamelan」などの使える音色がたくさんあり、とても便利に使っていました。



アルバム「FANT-ASIA」では、録音に「Proteus」の音源を使っています。


FANT​-​ASIA | MUUSEO(ミューゼオ)

https://muuseo.com/mugen/items/28

mugen



この「Proteus VX」、もうネットからはダウンロードできないので、引き出しに眠っているUSBメモリーを片っ端から調べたら、インストーラのバックアップを見つけました。


ということで、なんとか「Proteus VX」が復活!


「Proteus VX」は、16チャンネルに別々の音色を割り当てることができます。



これはGMのようなマルチティンバーの音源で、「サクラ」ではトラック毎にチャンネルの指定をするようにします。



「Proteus VX」側では、音色を切り替えるプログラムチェンジの情報は拾わないように設定。




なんとか「Proteus VX」を復活させることができたので、「SoundScape 2019」の4トラック版を「Proteus VX」を音源にして録音してみました。


SoundScape 2019 #0001 by A_COMPANY | Free Listening on SoundCloud

Stream SoundScape 2019 #0001 by A_COMPANY from desktop or your mobile device

https://soundcloud.com/a_company/soundscape-2019-0001


SoundScape 2019 4トラック版


音源:Proteus VX

CH-1:0B4 Strings

CH-2:String & Woods

CH-3:PLANET EARTH

CH-4:Steel Real


もうこれはGM音源では出せないサウンド!


1台のシンセでこんな音が出せるのが「Proteus」です。



#シンセサイザー

様々なプログラミング言語を使って、音楽を自動作曲しています。

使用している言語

・awk
・COBOL
・JavaScript
・R
・サクラ
・ドリトル
・なでしこ


山澤昭彦 音楽関係プロフィール

山形県鶴岡市出身。1946年生まれ。尺八を学生時代に青木静夫(二代青木鈴募)・横山勝也の各氏から学ぶ。退職後にリコーダーを細岡ゆきに師事。
ブログラム言語を使って音楽を生成する「Generative Music」のアルバムを多数制作、近年はコンビュータを使った映像作品と生成音楽を組み合わせた「実験音楽工房展」を東京などて開催したほか、尺八古典本曲の演奏や多ジャンルのミュージシャンやダンサーとのコラボレーションなど、複合的なアート活動にも取り組んている。

2011年「実験音楽工房 A・COMPANY」プログラムによる生成音楽 制作開始
2012年「音系・メディアミックス同人即売会 M3」出展(2012 - 2015年)
2015年「厚木リコーダーオーケストラ」入団(2019年退会)
2015年「実験音楽工房展 2015」東京・山形
2016年「実験音楽工房展 2016」東京・山形・鶴岡
2017年「実験音楽工房展 2017」東京・鶴岡
2018年「県立鶴岡南高等学校吹奏楽研究会 50周年記念コンサート」企画開催
2018年「大人のリコーダーアンサンブル」(NHK文化センター 庄内教室)講師
2019年「鶴岡水上の音楽祭」芸術監督
2019年「尺八と生成映像による 観音」ライブシリーズを開始
2020年「佳興の会」をプロデュース 現在も年4回の邦楽ライブを開催中
2020年「アンサンブル・チコーニア」結成 活動開始
2020年「K×I×Y 三人展 vol.1 - 時の断片 -」SoundScape 2020
2021年「酒井家庄内入部400年記念事業 七絃琴復興プロジェクト」代表
2022年「K×I×Y 三人展 vol.2 - 時の戯れ -」フラクタルの樹・家具の音楽
2022年「酒井家庄内入部400年記念事業 芸術祭参加」音楽絵巻 その2
2023年「K×I×Y 三人展 vol.3 - 時の覚醒 -」四字熟語・ピアノのための響
2023年「鈴木順子×山澤昭彦 二人展 MindScape」@ 鶴岡アートフォーラム
2023年「山澤昭彦とその界隈」@ TACTおとアート2023
2024年「鈴木順子×山澤昭彦 二人展 CosmicEgg」@ 御茶ノ水 Gallery 蔵
2024年「Sa・Kura Music Week 2024」@ 御茶ノ水 Gallery 蔵
2025年「祈りの残照:尺八古典本曲演奏会」@ 東京大学東洋文化研究所




https://yamazawa.bandcamp.com/

Default