MTGコレクションの種類とは

初版 2018/10/22 10:49

改訂 2018/10/23 15:15

MTGは良く出来ていてとても面白いカードゲームではありますが、その一方でコレクターと呼ばれる人がたくさんいるゲームでもあります。


また、コレクションをしていて面白いのは、「コレクションに多様性があること」にもあると思います。

MTGコレクションの種類がどのくらいあるのか、私が知る限り挙げていきます。


①価値(希少性)の高いカード

とりあえずレアカードが出たらスリーブに入れてアルバムに入れるのは、誰もが行った経験があると思います。他のカードゲームにおいても、これは一般的かもしれません。


パワー9、デュアルランド、ブルーハリケーンなどなど、希少なカードを挙げればキリがありません。現在だと、状態の良いたった9枚のパワー9だけで、高級車が買えるくらいの金額になっていると思われます。(そもそも市場に状態の良いパワー9がどれだけ残っているか分かりませんが...)


最も基本、かつ最も資産を要求されるコレクションかもしれません。



②エディションのコンプリート

これも結構やってる人がいるコレクションです。もうMTGから離れて久しいですが、佐竹雅昭氏はエディション(Foil)コレクターとしてぎゃざで連載されていたので有名かと思います。


現在販売されているカードなら、財力さえあれば問題なく入手可能です。しかし、昔に販売されていたカードのコンプリートは難易度が格段に上がります。

①とも被りますが、初期のエディションはコンプリートが極めて難しいですし、7~8年前のカードですら品薄のものも多数あります。Foil、特にアンコモンやコモンのFoilは雑に扱われる場合が多く、古いカードで状態の良いFoilでのコンプリートは、財力だけでは解決できない難しさもあります。



③Foilコレクション

Foilが出たらとりあえず大事に取っておく人はとても多いかもしれません。

レアカードのFoilは特に希少で、有力カードのレアはとても高い価値になることもあります。


Foilは普段遊ぶためのカードではなく、元々コレクション用途に作られているといえます。


Foilの吸湿度は背面と異なるため、どうしても反りが発生しやすくなっています。

適当にノースリーブで保管していたFoilが反ってしまった経験は、MTGをやってる人なら誰もが経験しているはずです。

その反りやすいという特徴から、Foilカード自体が「マークド(何のカードか分かるように印がついているカード)」の扱いとなり、使用が禁止されている大会も多いのです。


そのため、好きなイラストのFoilが出ると嬉しいという人が多いのもFoilコレクションの特徴です。

それは、Foilは普段遊ぶためのカードではなく、元々コレクション用途に作られているといえるからです。

その証拠に、イラストの綺麗なカードのFoilカードは、ノーマルカードの値段とは比較にならないほど高額になっているものもあります。(Rebecca版 暗黒の儀式など)


カジュアルプレイヤーでも手を出しやすいコレクションですが、本気でやるなら、これもやはり財力が必要なコレクションです。



④プロモーションカード

通常販売されるカードのほか、プロモーションカードというものがあります。

大会参加者限定だったり、イベント限定配布だったり、BOX購入特典だったりと、とても多くのプロモーション特典カードがあります。


Terese Nielsenの描いたグルランドは象徴的なプロモカードであり、1枚数万円の値がついている人気の土地カードです。


安くて素敵なイラストのプロモもたくさんあるので、集め甲斐のあるコレクションでもあります。



⑤エラーカード

エラーカードにも種類があり、意外に奥が深い世界です。


・裁断ミス(枠ずれ、スクエアカット、スプリット、斜めカット等)

・印刷ミス(色抜け、滲み、二重印刷等)

・接着ミス(糊付け不良、しわ、グルーレス等)

・Foilミス(別カードのfoilシート貼り等)

・誤植(シンボル抜け、トリムマーク残、テキスト・イラストミス等)

・処分カード混入(フィラーカード、DISCARD、M等)


中でも有名なのはブルーハリケーン、日本語版呪われた巻物などの誤植系エラーカードですね。


これだけたくさんの種類はありますが、私はパック開封した中でマトモなエラーカードを見たことがありません。

ただでさえ珍しいエラーカードをたくさん集めるのは至難の業といえます。



⑥特定カード

同じカードだけを延々と集めるコレクターです。

レアカードも値段の高いカードと安いカードがあり、投売りされているような極めて安い値段のレアカードを買い占めるコレクターもいるようです。

http://www.geocities.co.jp/Playtown-King/1627/real-collection.html


このジャンルでは加藤英宝氏が有名です。「セラの天使」コレクターとして数千枚を所有しているとのことです。



⑦特定種族

「天使」「ドラゴン」など、特定の種族だけを集めているプレイヤーです。

なんとなく初期遊戯王を思い出します。


身の回りにはいなかったですが、当時なんとなーく特定種族を集めている人もいました。

このあたりになると、コレクターの数が随分と減りそうですが...。



⑧特定キャラクター

イラスト、フレーバーテキスト等に特定のキャラクターが含まれているカードのコレクターです。

MTGの背景ストーリーから特定のキャラクターのファンになる人もいるようです。



⑨サインカード

イラストの美しいカードが多いMTGでは、イラストレーターがサイン会などのイベントに出席し、サインしてくれる場合があります。

私が集めているのはこのジャンルです。

[Terese Nielsen] 絆魂

https://muuseo.com/mtgsign/items/15

mtgsign


派生として、オルタレーション(Alteration)というアーティストによって派手にイラストを改造したカードのコレクションをされている方もいます。



⑩アーティストプルーフ

カードのイラストを書いたアーティストに、背面が真っ白のカードが限定枚数提供されます。

世界に数十枚しかないカードなので、絶対数が少なく希少度も高いです。


アーティストから入手する以外の方法が極端に少なく、入手も難しいのが特徴です。

⑨同様、アーティストがサイン会等の会場で販売することがありますし、インターネットで直販している人もいます。



⑪特定アーティストの基本地形

これはコレクション用途というより、実用性も兼ねているコレクションです。

John AvonやRob Alexanderなどが描いた美麗なイラストの土地を数十枚ずつストックし、デッキに入れて使用します。

1種類のイラストで統一された基本地形は、対戦していてお互いに気持ちの良いものです。



⑫未開封パック、未開封ボックス

年代の古い未開封パックや未開封ボックスは凄まじい値段になっています。

普通のカードコレクションでは想像できない金額がかかることでしょう。



⑬原画

イラストの原画を集めている人。

Terese NielsenはよくeBayに出品していますが、普通は本人と直接交渉して購入するしかありません。

前述の佐竹雅昭氏も原画を相当数所有していましたし、さらに前述の加藤英宝氏もセラの天使の原画所有者として有名です。




まだまだあるかもしれませんが、私が知っているのはこのあたりです。

ミューゼオに展示されているMTGコレクターの方は、ほとんどが上記のいずれかに分類されるのではないでしょうか。



#コレクション

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mtgsign

まだまだ駆け出しのMTGのサインドカードコレクターです。
海外アーティストへのサイン依頼代行もやってます。

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