16mmフィルム・・・
初版 2022/10/26 03:25
改訂 2022/10/26 06:16
サブスクや各種映像ソフトで気軽に過去の作品が視聴できる現在では想像するのも難しいのですが,かつては再放送でもない限り見たいものを見るにはこうしたフィルムを借り出すしか方法はありませんでした。ただし,そのハードルは高く,16mmとは言え本物のフィルムは一本数十万円の価格が付いており,レンタルも高額でした。取り扱い(借り出しや映写)には「16mm映写技師」の資格が必要でしたし,熱に弱く可燃性で,機材トラブルでの破損も多かったフィルムの簡易修復作業は面倒なものでもありました。
仕事がらみで必要だった「16mm映写技師」の資格は,一度更新を忘れて失効したため取り直したこともありますが,フィルム自体を扱わなくなった昨今では,あまり意味の無いものになってしまいました。僕は,ライセンス(資格)とソフト(フィルム数本)は所有しているもののハード(16mm映写機)は持っていないので,今やコレクションとしての価値しかありません。以前は,自治体の「視聴覚センター」(図書館に併設されていたり,教育委員会が兼ねていたりしました)などで,映写機を教育機関や子供会などに貸し出していたこともありましたが…。