コレクターとアーセナル
初版 2020/10/24 00:15
お晩です。memorabiriazです。
クレ友によく尋ねられます。
「バルサじゃない選手のオートを集めることに抵抗はないの?」
答えは「あ、ぜんぜん抵抗ない」。
良い選手は、良い選手。良いクラブは、良いクラブです。
時代を築いてきた選手、クラブをリスペクトしているので、
極端な話、フィーゴになんの恨みもありませんし、
レアル・マドリードの選手ともチャンスがあればお会いしてきました。
ただ、節操がないとはいえ時代や地域で多少の好みはあったんですよ、昔は。
Jリーグは、福田正博信者で「浦和レッズ」。
リーガエスパニョーラは、ラウドルップ以来の「FCバルセロナ」。
セリエAは、オランダトリオ世代で「ACミラン」。
そして、プレミアリーグは「アーセナルFC」を贔屓にしてきました。
浦和やバルサ、ミランの話は別の機会に譲るとして、
今日はアーセナルとの出会い、そして別れについてお話しします。
きっかけはデニス・ベルカンプ。
オランダトリオ全盛の時代に、アヤックス期待の若手として知りました。
1994年アメリカW杯のブラジル戦。
1998年フランスW杯のアルゼンチン戦。
2002年プレミアリーグのニューカッスル戦。
これだけ書けば「あー」なゴールばかりですよね。
彼とマラドーナにIPをいただければ、私はコレクターとして「あがり」。
それほどまでに特別な選手です。
アーセナルへの愛着はフレンチ・コネクションで決定的となりました。
生観戦した選手には、やはり感情移入してしまいますね。
アンリ、ピレス、ヴィエラの加入で愛情が一層深まりました。
別れは、UEFAチャンピオンズリーグ2005-06決勝で訪れました。
FCバルセロナVSアーセナルFC。この2択はキツかった。
引退するベルカンプに花道を飾らせたい。
でも、14シーズンぶりにバルサも勝たせたい。
複雑な感情が交錯するファイナルでした。
あの状況で、あのコンディションで、ベルカンプがベンチなのは分かる。
だけど、しかしです。
ベルカンプなら最後にひと花咲かせてくれるんじゃないか、と期待する訳ですよ。
ところが、どれだけ待ってもベルカンプが出ない。
レーマンやらかし、ピレスがアウト。
フラミニは仕方がない。でも、最後はレジェスぅぅぅ???(故人にすみません)
タイムアップと共に、僕の中で何かが崩れました。
その後、ハイバリーはなくなるは、アンリが退団するはで次第に関心が薄れます。
当時のセスクやファン・ペルシーは私を繋ぎ止めるレベルになく、多忙による観戦減も重なって、欧州サッカーにおける興味の対象はバルサに集約されていきました。
後日談ですが、2011年12月に来日したアンリをサポートさせていただきました。
その時「ごほうび」としていただいた一枚がこちら。
現地観戦した試合の思い出を直接伝えられたことは一生の宝物です。
実は、彼から依頼を受けて、未だお渡しできていないものがあります。
彼がアーセナルの監督に就任したら「ごほうび」としてプレゼントする予定です。
そんな奇跡のような日が訪れたら、ガナーズの試合をまたたくさん観ようかな。
本日もお付き合いいただきありがとうございました。
memorabiriaz
memorabiriaz
2003年からフットボール・レジェンドのオートグラフ収集を開始。「直線」「曲線」「点」が織りなすデザインの美しさと、同一人物でもふたつと同じ筆致を生み出せない単一性に強い関心を持つ。バロンドール受賞者やワールドカップ出場選手を中心に「オートグラフ・タイポロジー」に取り組んでいる。
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