コレクターと1 of 1
初版 2018/12/19 19:28
改訂 2018/12/19 19:57
聞くところによると「1 of 1」って魅惑のフレーズなんだそうです。
ある人は1シリーズに1枚だけのトレカを誇り、ある人は憧れの選手から直接頂いたサインを誇るのだとか。
個人的には、所有にこだわりさえあれば誰でも「1 of 1オーナー」を名乗る資格があると考えています。
私の知り合いにこんな「1 of 1オーナー」がいます。
1人目は「IP on ツーショット」コレクター。
この凄さ、伝わりますか?まず最初にセキュリティが厳しいスター選手とツーショット写真を撮らなくてはならない。それ自体が難しい。その写真を持ってもう一度選手に会う必要がある。ね、かなり高難度でしょ。
では、その写真は売れるのか?
いや、売れなくて良いんです。
他人は欲しがらず自分だけが愛する一点モノ。
それが彼にとっての「1 of 1」です。
2人目は某代理人。
彼の背中にはロナウジーニョからプレゼントされた高級リュックサックがあります。「ロナウジーニョからの期待を背負って働いてます」なんて、セリフまで「1 of 1」です。
そのリュックサックは買えないのか?
ネットでも見かけるモデルです。
ただ、その中にロナウジーニョの信頼は詰まっていないでしょう。
面識はありませんが、三木谷浩史社長も「1 of 1オーナー」と言えます。イニエスタやビジャ、ポドルスキーがいるクラブなんて、小金持ちでは到底保有できません。
自分の「1 of 1」を大切にし、相手の「1 of 1」を尊重できる。
私がお付き合いするコレクターはそんな大人な方々ですし、私自身もそうありたいと思っています。
本日もお付き合い頂きありがとうございました。
memorabiriaz
memorabiriaz
2003年からフットボール・レジェンドのオートグラフ収集を開始。「直線」「曲線」「点」が織りなすデザインの美しさと、同一人物でもふたつと同じ筆致を生み出せない単一性に強い関心を持つ。バロンドール受賞者やワールドカップ出場選手を中心に「オートグラフ・タイポロジー」に取り組んでいる。
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