予期せぬ再会

社会人になり、念願がかなって愛車にしたアルファロメオ･ジュリエッタでトヨタ博物館を訪れた時のことだった。白いトヨタ2000GTが展示してあり、案内板によると、あの教授が亡くなられ、ご子息が博物館に寄贈されたもので、展示されて間もないとのことだった。つまり、教授が乗って大学に来ておられた車そのものだったのだ。こんな形でその車に再会するとは思いもよらず、打ちのめされたようでもあり、懐かしくもあり、感慨深いものがあった。

それからというもの自分の中でトヨタ2000GTだけは特別な存在になり、何だか模型を所有することさえも畏れ多いような気がして、ずっと購入を避けてきた。勝手な思い込みに過ぎないが、それは今も続いている。

(完)

という訳で、代役の'ヨタハチ'